三菱コルト - DVDナビエディション ベンチシート仕様+ウオーム内装




 
ディーラーop:
・マッドガード ・後席2スピーカー ・サイドプロテクタ ・フロアカーペット ・リアアンダーミラー 
・ライセンスフレーム(フロント) ・マフラーカッター(丸形) ・CPCペイントシーラント処理

'02年2月納車での総支払額 149.3万円


2004.5.15
保護用ステッカーが入荷したというので、貼ってもらいに行く。が、たかがシール貼りに1時間もかかったあげく、作業時に気泡が入ってしまった。D曰く、シールが送られてきたときから折れていて、その折り目のところに入った気泡が抜けなくなったとのこと。納得いかないので、折れないように梱包してもらってもう一回送り直してもらってくれと言い、またシールが入荷したら出直すことに。



2004.4.27
もうCOLTが治った。
ただし、以下の写真の蒼い部分に貼ってあった透明の保護用ステッカーはG/W明けじゃないと入荷しないらしく、まずは仮返却と言うことらしい。ペイントシーラントも済んでいるらしい。素晴らしい。




2004.4.21
妻がCOLTをぶつけてきた(泣
キズの箇所の写真は撮っていないのだが、おおむね以下の写真の赤い部分をコンクリートの壁に擦って凹ませてきた。ドアはともかく、ホイールアーチまで凹んでいるのは痛い。


三菱の大お得意様ですな妻。つか、同じディーラーに妻が壊した車が2台ある(前車ミニカもナンバーは外されているが置きっぱなしになっている)ってのはどうよ?
保険屋の計算により、等級降下分による保険料の増額を考慮すると、修理費用が4万円を大きく越える場合のみ保険を使った方がいいとのこと。


2004.3.21
コルトのエンジンオイル交換をした。3,780円。このクラスにしてはちと高いような。明細を見てもエンジンオイル交換 数量1 3,600円 消費税 180円 とあるだけで、ホンダクリオ店のようにオイルの単価がいくらで、何リットル使って、工賃がいくらだから合計3,600円、という内訳が示されていないのは三菱の体質なのだろう。オイルの交換作業はショウルームから見えるのだが、かなり真っ黒、どろどろのオイルになっていた。最近のエンジンは「慣らし」が不要と言われるが、それでも最初の1000kmはかなり鉄粉は出るようだ。


2004.3.20
今日はコルトで高速デビューした。しかも雪だった。ICの合流も難なくクリア。フィットもおそらくそうなんだと思うが、最近のこのクラスは100km/h程度の速度域は何てことないようだ。その安心感は軽自動車とは一線を画し、合法的な速度域では終始安定している。ノイズにしても車内の会話が遮られることはない。タイヤが細いせいもあるだろうが、路面の継ぎ目での突き上げ感も少ない。ただ、100km/hで走行している車を追い越そうとなると出力が少々心許ないが、それは排気量相応である。今日は一日で140kmほど走った。うち高速道は45km程度。平板で沈まないシートなので、ちょっと背中に張りを覚えた。

今日は1000kmを突破したので、そろそろオイル交換してこようかと思う。


2004.2.29
1ヶ月点検に出した。オイル交換しときますかと聞かれたが、400kmしか走っていないんでまだアレですよね、と返したらああそれはそうですねということに。とりあえず普通の1ヶ月点検メニューと、取り付け状態が悪くブレーキランプと干渉してギシギシ鳴るリアアンダーミラーを取り付け直し。この不具合についてはメカニック担当者が「後付けオプションなんで…」を強調していたが、これは純正アクセサリカタログに載っている製品だろ? 後付けオプションだったら不具合があっていいのかと小一時間問いただしたくなったが面倒なのでやめた。


●外観
ご覧の通りである。写真のような広々とした場所では感じないが、自宅アパートの駐車場に持ってきてみると意外とデカい。全高などは大型セダンより高い。

奇しくも三菱がダイムラークライスラー社の資本注入を受けたため、メルセデスAクラスとの類似性を指摘される外観だが、開発時期を考えると単なる偶然である。逆にいっそのことAクラスのようにボンネットをAピラーから落ちてくるラインの高さにストンと落とした方が良かったかも知れない。


●座る
フロントベンチシートは国産高級セダンにも負けない大きさの立派な肘掛けが素晴らしい。が、剛性は低めなので思い切り体重をかけると破損する可能性がある(と取説に書いてある)。また、この肘掛けを倒したままだと、運転席、助手席ともシートベルトの着脱が非常にしにくい。車格を越えるサイズの肘掛けを採用した弊害である。シートそのもののかけ心地は思ったほど柔らかくないが、平板で短距離向きである。座面の太もも側はそのままに、尻側を少し下げた方がゆっくりできると思うが、このシートの高さ調節機構は前後を別々の高さに調節することができない。

リアシートはリクライニング機構が付いており、大変リラックスできる。しかしそのリラックスした状態で追突されたら頭部にどのようなダメージを受けるのかは恐ろしくて想像できない。リアシートも平板であるが、それゆえチャイルドシートの取り付けには困らないはず。この車はほとんど4人乗車で使用するのが現実的だと思うが、リアシート中央席のシートベルトのやり場に困る。仕舞う場所が欲しい。


●走る
市街地走行では充分なトルクがあり、しかも静粛性は高い。エンジンは日本車にしてはかなりトルク重視型でありとても扱いやすい。とはいえ追い越をしようとちょいと加速すると、盛大なエンジン音がする。概ねこのクラスとしては不満はなく、軽自動車とほぼ同じ価格でありながら、その乗り味と安心感、安全性は一線を画す。ステアリング中央付近でのどっしりした落ち着きがないが、ステアリング操作自体が軽いので女性には受け入れやすいはず。しかしそれゆえ高速走行では常時肩に力が入りやすい。

CVT車ながらトルコン付のため、フィットのように上り坂での発進でクルマが大きく下がってしまうことは少ないのは美点。変速ショックのない独特の感覚は、慣れてしまうと今までの4速オートマチックなどが古くさく感じてしまう。

出だしは割とポンと出るタイプ。燃費を稼ぐため従来のトルコンよりロックアップ領域を拡大しているらしい。そのためかどうか解らないがブレーキをかけて停止するまでの間に、スコンとトルクが抜けるポイントがある。CVT自体が滑らかなために余計に目立ってしまう。

足回りは柔らかく、コツコツした乗り味のフィットとは全然違う。道路工事でつぎはぎだらけになった路面やマンホールの乗り越えは明らかにフィットより快適である。

しかし、フィットのような「走るためだけに出かけたくなる」という味付けのクルマではなく、車を降りた後「また乗りたい」と思えるクルマでもない。どうしてそう感じるのかと分析してみれば、エンジンの吹け上がりがいいわけではなく(しかし充分なトルクはある)、クイックなレスポンスではなく(コルトのように少しダルな方が女性には扱いやすいかも)、どっしりとした安定性があるわけでもなく(これもコルトのように軽い方が女性には喜ばれるかも)……というところだろうか。

「クルマでないと用が足せない」「必要だから乗る」という用途向きのクルマである。普段の行動範囲が半径30km以内程度で、数ヶ月に1回は高速道に乗るという程度だったら必要にして充分なスペックだと思う。軽自動車では幹線道路の流れに乗るのは怖いが、このクラスともなれば余裕である。しかも燃費は軽自動車と同等かそれ以上。駐車スペースと自動車税と任意保険の増額分を何とかできれば、軽より安全性の高いこのクラスのクルマは断然お勧めである。

なお、自動車税の増額分は年額+28,000円程度だと思うが、フィットのディーラーには「月割で2千円ちょっとだし、安全のことを考えれば、安いんじゃないの?」と口説かれた。任意保険は月額1,700円ほど増えた。


●視界
ワンモーションフォルムと呼ばれるボディ先端からフロントガラス上部まで一直線で結んだデザインのため、フロントガラスの下部は運転席から遠く、インパネの奥行きも長い。このガラスまでの距離感はエスティマやオデッセイに似ている。三角窓然りだ。

一般的なセダンより視点は高いが、ミニバンほどではない。新型オデッセイがこれに近いかも。取り回しには何の苦労もない高さといえる。

普通に走っている限りはAピラーの太さを意識することはないが、歩行程度の速さで市街地を走る場合、確かに子供一人ほどの大きさでAピラーによる右前方の死角が発生する。右折時に子供を引っかけたりしないよう頭を動かして確認する必要がある。

リアガラスにもワイパーとウオッシャー液噴出口がある。フロントのワイパーは数段階の間欠式。つまり、1本のワイパー操作レバーにフロントワイパーのON/OFF、フロントワイパーの速度調節、フロントワイパーのウオッシャー液噴出、フロントワイパーを1回だけ動かすスイッチ、リアワイパーのON/OFF、リアワイパーのウオッシャー液噴出、の合計5機能が統合されており覚えきれない。たぶんリアワイパーはそのうち無用の長物になると思われる。


●後方視界
後方の直下の死角が大きめなので、アンダーミラーを装着した。(カメラをつけられるほど予算がなかった。)クルマ全般に言えることだが、このようなミラーかカメラがない状態で、降りて後方を確認せずバックするのは殺人行為に近い。

このクルマも他車の例に漏れず、リアガラスがスモーク処理されている。夜間の後方視界確保ができず危険なので可能なら装着を外したいが、フィットほど黒くないのでスモーク仕様でもフィットよりは見やすい。






●オーディオとナビ
「ナビエディション」で装着されるナビは2DINタイプのMD/CD付である。左の写真は液晶を開けたところだが、上のスロットがMDまたはCDが入る穴で、下のスロットが地図DVD/DVDビデオ/MP3CDが入る穴である。MDとCDは排他利用になり、ナビ/DVDビデオ/MP3CDは排他利用になる。

「ナビエディション」で装着されるナビはメーカーのラインで装着されるものではなく、ディーラーによって装着される。そのためマイクや赤外線受光部の取り付け位置はディーラーの一存で決まってしまう。今回納車されたコルトではマイクがステアリングコラムの上部中央に両面テープで固定されており、トリップメーターが非常に見にくい。また、ケーブルを保持するケーブルホルダも見苦しい。「ナビエディション」のナビはすっかり「メーカー純正ナビ」の取り付け品質だと思っていたので、見苦しいケーブル類が這う姿はちょっと残念である。

俺がこのナビで一番納得いかなかったのがまさにその点で、ベースグレード+約8万円でメーカー純正のDVDナビが付くなら安いものだと思った。しかし納車されてみればメーカー装着の3年保証付きのしっかりした耐久性のナビではなく、ディーラー装着の一般的な1年保証の壊れやすいナビ。ナビ画面の画質も内部がアナログ接続になっているのか、今時珍しく文字がにじんでいる。どうせディーラーで装着するようなナビならば、あと5万円も足せばオートバックスやイエローハットで自分の好みのナビを取り付けられたのに。

ナビの処理速度はDVD式としては標準的。画面の両側に細かい操作ボタンがたくさん並ぶが、ボタン先端の文字が小さくしかも昼夜を問わず自光式のため、昼間の運転中にボタンの先端の文字を読みとるのはほぼ不可能。運転中に操作するのであれば、ボタンの配列は暗記するか、音声認識による操作が現実的だろう。

また、このナビはFM多重によるVICS(渋滞情報)が標準装備で、大雑把ではあるが渋滞の様子が地図上に赤線で重畳表示される。期待していなかっただけに、便利に感じる。

ステアリングには音声認識開始のリモコンが装着されるが、鬱陶しいこと山の如し。現在別の場所に取り付けるべく画策中である。このリモコンはマジックテープで取り付けてあるだけなので、簡単に取り外せる。

スピーカーは標準ではフロントに2つだけだが、今回はリアにも2つ追加注文した。特にオーディオメーカーブランドのものではなく、メーカー標準の一番安いスピーカーである。音質はよく言えば聞き疲れしない優しいもの、悪く言えば超ナローレンジである。しかし純正ナビにはそれを補うための高音低音増強機能が内蔵されているので、それで調節すれば擬似的ではあるがそこそこ聴ける音質になる。


●便利装備
リモコン(キーレスエントリー)で電動ミラーの折り畳み、窓ガラスの開閉ができる。しかしリモコンに専用のキーがあるわけではなく、「OPEN」ボタンの長押しでミラーが開き、「OPEN」ボタンのダブルクリックで窓ガラスが開く。「CLOSE」ボタンの動作はその逆である。ミラーや窓ガラスを開くのは鍵が開いている状態でないとできず、ミラーや窓ガラスを閉めるのは鍵が閉まった状態でないとできないというロジックになっている。

サンバイザー裏のミラーは照明こそないものの、運転席と助手席の両方に付く。室内照明はフロントに2つ、荷物室に1つ付いており、乗り降りの際はすべて点灯する。非常に明るい。小物入れは思ったほど設けられておらず、CDやMDなどのメディアを入れておく場所はグローブボックス以外に適当な場所が見あたらない。


●セキュリティアラーム
特殊操作によりユーザが任意にON/OFFできる。ON状態でうっかりすると大音量でホーンが鳴り、近所迷惑であるが、盗難防止の威嚇効果は高い。これが標準装備というのは素晴らしい。ディーラーによるとナビエディションのような2DINサイズのナビ装着車はナビの取り外しが容易なため、狙われやすいとのこと。

セキュリティーアラーム付き車であることを示すシールが付属する(写真中央の窓ガラスに貼ってあるもの)。あまり格好良いものではないが、車を壊されるよりはマシだ。あとは泥棒さんがこのシールに気が付いてくれることを祈るのみ。


●荷物室
ウチのベビーカーは横向きに積むことができたが、フィットのように縦置きで積むことはできなかった。家族4人が荷物込みで乗るには少々手狭なクルマかも知れないが、家族3人ならベビーカー込みでも充分だろう。


●車検証シール
最近小さくなったらしい。ディーラーの人が貼付に慣れていなくて、粘着面が指紋だらけに。


●CPCペイントシーラント
施工して貰ったが、効果のほどは時間が経ってみないと解らない。





ここまで書いて読み返してみると、何と否定的コメントの多いこと(笑)。しかし、この品質をこの価格で出せるのは日本車の真骨頂だと思う。下駄代わりのクルマとしては出来過ぎである。コルトはフィットとしばしば比較されるが、似ているのはボディ形状と排気量と乗車定員くらいのもので、パッケージングや走行フィーリングはまるで別物。世に溢れすぎているフィットを買うのはつまらないと感じる方には良い選択ではないかと。ただし、乗り味は全くの別物なので、購入の際には試乗比較することを強くお勧めする。俺はホンダ車を3台乗り継いでいるのでフィットの乗り味の方が違和感なく感じたが、妻はコルトの柔らかいタッチが気に入ったようである。




●9日経過
ディーラーがCPCペイントシーラントを施工した日から9日経過したので、説明書通り洗車のあと専用クリーナーで磨いた。この1週間でボディを撫でるとざらざらという感触になったが、クリーナーをかけたところ再び納車時のようなツルツルボディになった。水洗いで充分汚れは落ちるかと思ったが、やはりペイントシーラントが乾く前の汚れがこびりついていたようで、クリーナーを使ったスポンジやクロスが薄く汚れた。


●マイクと赤外線受光部の位置を修正
前記の通り、マイクと赤外線受光部の配線が露出しすぎて醜いし、マイクがトリップメーターに重なって見にくいので、写真の位置に貼り付けなおした。




●ナビ音声認識リモコンの取り付け位置を修正
どうしてもナビのリモコンの位置が納得いかなかったので、取り付けパーツを自作し、写真のようにステアリングの内側に取り付けた。このベースとなるパーツはパソコンの外付けHDDの縦置き用スタンドを切断して切断面にプラ版でフタをして黒で塗装したものである。ステアリングへの取り付けは強力な耐熱性の両面テープを使用した。このようなパーツが見あたらなくても、ホームセンターで手に入る小型のL字金具でも少し加工すれば同様の取り付けは可能である。

出来映えには満足しているが、この取り付け方法の欠点はリモコンのリチウム電池の交換時に車内でねじ回し作業が必要なこと。


●リアアンダーミラーを取り付け直し
走行中、振動があるとリアの扉付近からカタカタと音がするのが納車時から気になっていた。後席に乗り、妻の運転で確認したところ、どうやらカタカタ音はリアアンダーミラーから出ている模様。停車中でもミラーをコツコツと叩いてやると確かにカタカタ音がする。取り付けの状態を眺めてみたが、確かに取り付け部の一部にガタがある。しかし、4本のネジはしっかり締まっている。はて?

疑問は分解して解った。ディーラーがネジを締める順番が悪かったようで、ミラー取り付け金具の一部が扉の金属部に食い込んでおり、そこが凹んでいた。変形していたのは取り付け部で外側からは見えない。その凹んだ箇所にスペーサーをかまして取り付け直す。これでカタカタ音が出なくなった。

(2004年2月4日〜2004年5月15日)

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