iMac Flat Panel (G4/1GHz) インプレッション




 

●置く


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iMac Flat Panelは、意外と場所を食わないと言う人もいれば、いやいや、旧iMacと同じくらい場所を食うという人もいる。俺は後者だと思う。画面を一番奥まで持っていけば位置が高すぎるし、手前に持ってくれば高さは良いが奥行きを食う。俺のように座高が高いと、いわゆる右の写真のような「パソコン机」ではキーボードは引き出しに置けず、天板設置となる。それで画面をベストな位置に持ってこようとすると、大福本体の尻を少し机からはみ出して設置することになる。



●尻を支える


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そのはみ出した尻を支えるために、ホームセンターに1塊100円くらいで売っているコルクで支柱を自作。右の写真で黒いビニールテープが巻かれているのがそれである。ここで注意しなければならないのが、iMacの裏板の金属が露出している部分は意外とペコペコなため、そこでじかに重量を支えようとすると、AirMacカードなどに余計な圧力がかかることだ。今回のように大福の下になにか支えを入れる場合、裏板の金属部分に直に重量がかからないようにした方がいい。幸い、平面に設置した場合、iMacの裏板は少し浮くようになっている。右の写真では裏板に直接重みが加わっているようにも見えるが、コルクで重量を支えているのは裏板の円周部分だけである。



●SO-DIMMとAirMacとリセットスイッチ


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裏板を開けると、DIMMスロットとAirMacスロットがある。俺はCubeから抜いて置いたAirMacカードと、マックメムで購入した2インチ高PC100 512MB SO-DIMMを入れてみた。マックメムのサイトにも明記されているとおり、2インチ高のメモリは安価だが、AirMacカードから伸びるアンテナ線と干渉する(写真の赤矢印の部分)。これがどういう問題を引き起こすかは後述する。また、iMacはスペック上PC133規格のメモリを要求するようだが、これは単に管理の問題だけと思われる。PC133にしておけば100MHzでも問題なく動くし、現行型PBG4とも互換がありBTO(Build to Order;アップルストアによる購入時のカスタマイズ)パーツの管理の手間も減らせるからだ。それにFSBが133MHzになるであろう次世代iMacへの移行時も混乱が少なくて済む。

また、iMacには外見ではリセットスイッチがない。OSがフリーズしてキーボードからにっちもさっちもいかなくなった場合には、多くのPC/AT互換機と同様、電源ボタンの4秒押しで対処する。しかしTILでも公表されているとおり、iMacの裏蓋内にはリセットスイッチが存在する。右の写真の赤丸の部分がそうだ。PRAMクリアで解決しないような問題が発生した場合に、半透明の絶縁シートの上から押すようになっている。TILによると、2度以上押してはいけないのだそうな。



●2インチ高SO-DIMMの問題


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上で書いた2インチ高SO-DIMMとAirMacカードを同時装着した場合、右の写真の通り、裏蓋の内側に付いている白いクッション材(柔らかくも固くもない)がAirMacカードを押さえ込む構造のため、赤い矢印で示したAirMacカードのアンテナがメモリの上を這っていると、AirMacカードのアンテナ端子に、テンションがかかる。これが心配だ。俺は最近AirMacを使っていない(10BASE-Tを引いた)ので、AirMacカードを外すことにした。



●800MHz G4の実感など

ないです。OS Xを使っている限り。233MHzのG3でOS 9を使うくらいの感覚だろうか。そりゃぁG4/450MHzのCubeよりは格段に快適ではあるが、800MHzという数字から想像できるほど爆速ではない。OS Xが普通に使える最低限の速度、といったところだろう。だから、いままでマシンを買い換えると2週間は「おお〜速ぇ」と悦に入れるもんだが、今回はその感覚がなかったのが少し残念。速度で気が付いたのは、ClassicのPhotoshop Elementsの起動時間だ。ここはG4 Cubeとは段違いの速さを見せつける。

HDDおよびファンは静かである。俺のiMacに内蔵されていたHDDは、型番からするとシーゲートだった。旧iMacのように、「交換してやろうか」という気にならない。激しくWebブラウジングしているとファンの回転数がいつの間にか上がっているが、音質もデザインされているのだろう、他のファン回転数制御型PC/AT互換機よりカナーリ上品だ。

メモリは標準の256MB+SO-DIMM512MB増設で計768MB。IE, Entourage, PhotoGlid, ミミカキエディット, Classic環境でメモリ150MBを割り当てたPhotoshop Elementsを起動すると、8割方消費する。Classic環境でPhotoshopを起動しなければならない現状では、512MBでは不足だろう。



●起動音はOS 9で調節する

起動音の調節ができないバグがある。これはiMacハードウエアの問題ではなく、OS Xのバグのようだ。将来のアップデートで治るだろう。デフォルト音量は大きいので、夜中に電源を入れることはためらってしまう。いますぐに調節したい場合には、一旦、MacOS 9環境(Classicではなく、MacOS 9から起動する)で起動して調節すると良い。

個体差だとは思うが、俺のiMacでは、MacOS9で起動するとアイコンパレードの途中からスピーカーのホワイトノイズが少し増える。MacOS Xが初回ブートOSになっているので、MacOS 9ではあまり本腰入れたバグ出しはしていないのかも。

画面の傾きがいくつか報告されているが、ひどいケースでは1cmくらい傾いているのだそうな。俺の場合、右が2mmほど低かった。誤差の範囲内だろう。どうせ液晶の端をつまんでぐいぐい動かしていれば、ある程度は曲がってしまうだろう。

なお今回、液晶のドット欠けはなかった。これはラッキーだ。Apple Studio Displayと比べた液晶の品質は、バックライトの明るさの均一感が確かに若干劣ると感じた。が、それは相手が悪い。Studio Displayの品質が高すぎるのだ。iMacの液晶も充分及第点である。

iMacをスリープさせると、画面右下の電源ランプが「呼吸するように」明滅を繰り返す。これはCube以来の伝統だが、明滅のレベル差が狭くなっている。俺はCubeとStudio Displayの組み合わせを長く使っていたせいで、ついついスリープに突入させようとして画面の右下の電源ランプに手を伸ばしてしまう。

という訳で、最近、スリープ突入はキーボードショートカット=「command」+「option」+「Eject」で行うようになった。



値上がりの予定? 値上がっちゃいました

メモリ、液晶の値段が上がっている。今年いっぱいは下がる見込みはなさそう。ソニーのお偉方も、バイオノートの値上げを公言している。アップルストアでは先日、BTOパーツのメモリの値上げが行われた。iMacも次回のマイナーチェンジの際には、きっと値上がりするだろう。しかしマイナーチェンジモデルではFSBが133MHzになってるかも知れないし、L3キャッシュが積んであるかも知れないし、液晶の解像度は上がっているかも知れない。今回のモデルの購入を悩んでおられる方にとっては、悩みのネタは増える一方ではある。

…とか書いていたら、スペック変更なしの無条件で2万円値上がっちゃいました。CD-RWモデルなんかは1台も出荷されていないのに価格変更。予約分は従来価格だが、許せないユーザも多いだろう。Web上でも当初はカナーリ感情的な意見が散見されたが、今は「賛成はできないが、納得する」というところで落ち着いているように見える。



●Toast Titanium入れてみた

MacOS Xは別段特別なソフトを用意しなくても、CD-R/DVD-Rへの書き込みをサポートしているのだが、単純にCDをコピーする場合に備え、Toast TitaniumをApple Storeで購入し入れてみた。Toastを使うのは数年ぶりだが、ソフト全体が洗練されているのに感心した。ゴチャゴチャしていないのに、必要な機能が揃っている。OS Xに対応している唯一の焼き込みソフトだから、という消極的な理由でも選ばれそうだが、いやいや、積極的に選ぶだけの価値はあると思った。

余談だが、Toastの開発元であるroxioが優秀なのはMacチームだけのようで、「Win向けはあまりソフトの行儀がよろしくない。他常駐ものと当たりまくりで困る」と、某オプティカルドライブ開発メーカーの人から聞いたことがある。Photoshop for Windowsがなんとなくぎこちなく感じるのと同じ理由なんだろう。



●本体内メモリ交換

本体内のメモリを512MBに交換し、総容量を上限である1GBにした。これでPhotoshop Elementsが来ても大丈夫。



座布団を敷いて大福を寝かせる。写真のように液晶を伏せる場合には、本体を回転させて光学ドライブの口を右(赤矢印)に向けておくと良い。


開腹。ボートtoボードのコネクタが一カ所あるのでいきなり斜めに開けたり、無理に回転させたりすると破損の可能性があるので注意。一旦1cmほど手前に引くと良い。またシールド版の爪が無数にあるため、開腹時はパキパキと音がする。ケーブルを1本も抜かないで作業する場合には、完全には開かないため、写真のように基板側を支える台(写真は5枚入りDVD-R×2箱)を敷く。

この状態のままDIMMを交換すればよい。


下半分を留めるトルクスネジ(T15)は緩み止めが塗られているため少し固い。


銀色のシールド版の上に円弧状に付いている白い筋はホコリである。下から吸い上げる構造でも、けっこうホコリを吸うようだ。


図の赤矢印がCPUから出た熱を大福上半分の内部メタルフレームに熱伝導させるための接点。サービスマニュアル(現在非公開)には開腹のたびに古い熱伝導グリスを爪で引っ掻いて剥離させ、新しいグリスを塗るよう指示されているが、かなりキレイにはがれたためこのまま蓋を閉めることにする。


開腹ついでに気になっていたAirMacにケーブルとSO-DIMMの干渉を何とかする。


ちょっと無理すれば写真のように立体交差なしで通せる。


で、トータル1GBの実感なんですが、ないです。おそらく、何の差し障りもなくMacOS Xが動くっていうのがメモリ増設の一番の効果で、逆にメモリが足りないとギクシャクするのではないかと思う。

(2002年3月17日〜9月29日)