Canon EOS Kiss Digital 購入検討中




 
そろそろコンパクトデジカメの限界も感じつつあるので、一眼レフデジカメが欲しい。Canon画質が好きだし、一眼レフ用レンズにしてもスピードライトにしてもCanonの資産があるので次のデジカメもCanonにしたいのだが、現在のEOS Kiss Digitalには若干の不満もあり、しかも同価格帯に全然別物のカメラPowerShot Pro1があり悩ましい。

★今までのカメラ歴

一眼レフ(銀塩)
Canon EOS 100 QD
Canon EOS 7

デジカメ
Sony Cyber-Shot F505
Canon PowerShot S40

比較項目PowerShot Pro1EOS Kiss Digital
撮影解像度の種類800万画素相当(約3.8MB/枚)
380万画素相当(約2.1MB/枚)
190万画素相当(約1.0MB/枚)
ほか
630万画素相当(約3.1MB/枚)
280万画素相当(約1.8MB/枚)
160万画素相当(約1.4MB/枚)

感度ISO50/100/200/400ISO 100/200/400/800/1600
ズーム方式電動ズーム手動ズーム
ファインダー視野率100%95%
標準装備レンズ28-200mm F2.4-3.5 L USM29-88mm F3.5-5.6 USM
手ぶれ補正なし。後付け不可。レンズにより可。
長所・フィルム式カメラでは成立しない小型軽量ボディ。
 EOS Kidd Digitalより2回りは小さく、軽い。
・Lレンズ付きで破格。
・バリアングル液晶で高い位置、低い位置での撮影が容易。
・大型の撮像素子による低ノイズ画質。
・EOSの資産(レンズ、アクセサリ)が活用可能。
短所・ズーム操作が電動のため、軽快ではない。
・液晶の視野角が狭い。
・デジタル化の前と変わらぬ大きさと重さ。
・EFレンズ流用で焦点距離が1.6倍になってしまう。


EOS Kiss Digitalの視野率95%は残念だ。一眼ではないデジカメならEVF(電子ビューファインダー)または液晶で撮影できるので視野角は100%なのだが、一眼レフの安価なモデルだとどうしても100%を割ってしまうようだ(これは今までのフィルム式EOSでも事情は同じ)。

最終成果物が縁なしプリントやTVへの写し出しだったら画面の端は切られてしまうので視野角95%でも良いのだが、俺はデジカメ写真をパソコンで見る場合が多いので、その場合は撮影時に気が付かなかったものが見えてしまう可能性がある。

PowerShot S40(400万画素機)で慣れているせいか、400万画素という画素数はファイルサイズと解像度の関係で本当に使いやすかった。実測1枚あたり2MBちょっとで、A4サイズくらいの伸ばしなら何とか耐えられる。これ以上だと俺にとっては無駄にファイルサイズが大きくなるだけで、これ以下だとちょっと解像度が足りない感じがする。

だから高画素モデルでもあえて400万画素近辺の記録モードを使いたいのだが、PowerShot Pro1には380万画素相当の使いやすそうな記録フォーマットがあるのに対し、EOS Kiss Digitalは630万画素の下のモードは280万画素まで落ちてしまう。630万画素と280万画素の中間の記録モードが欲しかった。

また、ボディの大きさだが、デジタルカメラながら従来と同じ寸法、重さのカメラを担ぐのは納得いかないところもある。デジタルなのだから小型化の恩恵を受けても良いと思うが、しかし一方であの旧態依然の大きさでないと到達できない画質、操作感があることも事実。

感度とノイズの関係という問題がある。自然現象として、撮像センサの密度の細かさとノイズの多さは比例する。メールを頂いたKazuhiko Saika氏 氏によると、KissDのISO800モードはセンサが大型のため、PowerShot S30のISO400モードより低ノイズだそうである。ちなみに俺が常用しているPowerShot S40はS30よりノイズが多い。PowerShotPro1もかなり小さいセンサ(しかも高密度)なので、高感度設定時の画質は容易に想像できるが、あいにくそういったサンプル画像は公表されていない。

なお、EOS Kiss DigitalのセンサがCMOSと聞いただけで「えーCMOS?」と思う方もいると思うが、それは先入観にしか過ぎないことは、あちこちのWebにあるサンプル画像を見れば解る。


しかし、2004年9月のEOS 20Dのリリースにより、心は大きく20Dに傾く。その顛末はこちら

(2004年7月4日)

トップページに戻る