パッソの方は納車時にドラレコを付けてもらったのですが、Audi A3の方は付いておらず、「えっこのクルマってドラレコ付いてないの?」と妻にまで言われるようになってしまったので付けようと思いまして、最大の難関であるAピラーの内装の剥がしに挑戦してみました。
ドラレコは通常バックミラーの裏あたりに取り付けますが、配線は天井 → Aピラー → ダッシュボードというように通すのが一般的です。天井は隙間から配線を押し込めるのですが、Aピラーは大抵の車で内張りを剥がさないと配線を通すのは難しいです。
いきなりですがこれが外した内装です。スピーカーのあたりを中心に、上半分がグレー、下半分が黒になっていますが、この黒の部分まで一緒に外れることはネットではあまり公開されていないので、需要があると思いました。もちろんこうやって外してしまえばグレーと黒のそれぞれは分離できるのですが、車体に付いた状態では分離できず、この形で外す必要があります。
黒い部分の拡大写真。このように爪が2つ出ていて、これがグローブボックス側面のパネルに引っかかっていますので、Aピラー内張りを外す前にグローブボックス側面のパネルを外す必要があります。そのパネルの外し方は単純に内張剥がし出こじるだけで難しくないのでここでは割愛します。
ピラーは上部にある「AIRBAG」タグをこじって外して、あとは力尽くで斜め上に引き上げるだけなのですが、言うが易しで実際はなかなか難儀します。口で説明するのは難しいので、爪の写真を掲載するのでそこから外し方を推定してください。
爪は3箇所あります。まず①の爪ですが、「AIRBAG」タグを外すと緩むようになっており、これは比較的外しやすいです。8V型A3でも、年度によってはここがトルクスネジになっていたという報告もあるようです。
②の爪、これが一番難しいです。固いわ抜けないわでとにかく部材を割らないように力をかけるしかありません。「斜め上に引っ張る」という動作が一番効くのはこの爪です。
③の爪は敵ではありません。簡単に外れます。
Aピラーにはスピーカー(ツイーター)が内蔵されているのですが、その配線のコネクタを外すのが難しかったです。下の写真の赤矢印で示す隙間にマイナスドライバーを突っ込んで押し出すと外れました。
これさえ外してしまえば車体側に既に配線がある程度バインドされているかと思いますので、それに沿う形でドラレコの配線を一緒に固定すればOKかと思います。
余談ですが、ツイーターなので電解コンデンサで低域分をカットしていますが、その電解コンデンサがちゃんとホルダーに収められていたのには感心しました。さすがAudiや…。もちろん万一の爆発方向もちゃんとピラーに内蔵されたエアバッグとは反対方向になるように設計されています。こういう地道な努力の積み上げが車全体としての信頼性の高さに繋がりますが、「そこ壊れるの?」という壊れ方をするのもまた外車の事実でもあります。
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