EOS R6 Mark III登場の噂が出ています。EOS R6から4年が経過、異例となる従来の半分の周期で登場したR6 Mark IIから2年ですので、時期的には合っています。ただ、EOS R5 Mark II のリリースと重なった関係か、若干遅れているようです。
最近キヤノンはスペックの出し惜しみをしないので中身については心配していないのですが(搭載されなかった機能=そりゃ無理だよねということが多い)、問題は価格です。EOS R5 が 45万円スタートであったのに対して R5 Mark II では 59万円スタートになりました。値上がり率31%です。ただ、R6 系の発売周期が R5 系の半分ですので、EOS R6 Mark II がこの R5 Mark II の値上げ分をすでに半分取り込んでいると考えると、R6 Mark III の値上がり率は R6 Mark II と比べて15%程度、37万円スタートではないかと思われます。若干希望が入っていますが。
以下は私が買い替えた時の売却額と購入額の比較です。
①の5D IV から EOS R への買い替え時はほぼ差額は発生しなかったのですが(グラフ上は少し差がありますが、実際にはレンズ類も併せて買い替えてるので合算して差額ゼロでした)②の R から R6 への買い替えでは差額15万円、③の R6 から R6 Mark II への買い替えでも差額 14万円が必要でした。ただしこれらは売却をメルカリで行った場合の話で、マップカメラで売却を行った場合は 下取りUPクーポンなどを駆使しても ③のケースで 18万円が必要でした。
報道にもある通り、ここへきてメルカリに対するユーザーの不満が爆発しており、また、不正の手口も公になったことで、メルカリで高額商品を取引するリスクが上がってきています。状態の良いカメラのような高額商品を取引する場合、買い手が受領後に傷つけたり壊したりした上で「最初から壊れていた」などとクレームをつけてくるケースが考えられ、こで揉めるリスクを考えると後腐れないマップカメラなどで売った方が安心できます。なお iPhone の買取では最近はビックカメラ系列の「ラクウル」が圧倒的に高値でしたが、カメラ関係ではそうでもないようです。
となると、R6 Mark II をマップカメラで売り、R6 Mark III に買い換えるコストは ④に示した通り、19万円という試算が出ました。いま現在の R6 Mark II の買取が 21万円(+13%の施策込み)ですので、R6 Mark III が登場する来春には 18万円までダウンするという読みです。メルカリを使わず、発売周期が通常のEOSの半分であることを考えるとなかなかしんどい値差ですね。
ちなみに R6 Mark II で刻まずに(買い替えせずに)R6 から直接 R6 Mark III に買い替えた場合は、いまマップカメラの R6 の買取が約 10万円(+13%の施策込み)ですので、来春には9万円くらいになり、差額は 28万円になるかと思います。R6 Mark II を入れて刻んだ場合はトータル買い替えコストが 34万円前後ですので、まぁ2年間最新機種を使ったという満足度の対価としてはこんなもんですかね…。
上記から言えるのは、「モデルチェンジサイクルが半分になったからといって、買取額下落率が半分になるわけではない」ということです。最新機種を使うコストは、何年ごとに出るかではなく、何回モデルチェンジしたかで決まるわけです。
しかし R6 Mark III、どこが改良されたら嬉しいですかね。
【可能性が高いもの】
・動画フォーマット拡張
・ニューラルネットワークノイズ低減
・カメラ内アップスケーリング
・最新のAFシステム
・最新の筐体デザイン
・最新のDiGiC
・R5 Mark II 同様のメニュー画面デザイン
・IBISの段数アップ
・バッテリーが LP-E6NH 化
【可能性が多少あるもの】
・積層型CMOS搭載で、ローリングシャッター歪み低減
・画素アップ(撮影画像、ファインダー、液晶)
・モード切り替えダイヤルにロック追加
・R5 Mark II 同様(あるいは改良された)アクセサリーシューカバー
・タリーランプ追加
【可能性がゼロだけどやって欲しいもの】
・筐体金属化
あたりでしょうか。正直、【可能性が高いもの】だけで差額の18万を払うのはモチベーションが湧かないですね…。
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