BOSE QuietComfort Ultra Wireless Earbuds [ムーンストーンブルー]

WF-1000XM4のイヤーピースを交換した際に、そうか、もう3年も使ったのか…ということに気づき、新しいイヤホンが欲しくなりました。順当に行けば WF-1000XM5 なのでしょうが、全方位で進化しているようにも見えなくて、ちょっと違う路線に行ってみようかと思いました。

 

そんなとき目についたのが、QuietComfort Ultra Wireless Earbuds。8月末のAmazonのセール開始と同時に売価が2割上りましたが、その前の瞬間最大風速的に安かったのを見逃しませんでした。しかも限定色の「ムーンストーンブルー」が在庫僅少ながらまだあると。

もっと安い店もあったのですが、BOSE製品はボーズ・オーソライズド・ディーラーから買わないとメーカー保証が受けられないので却下。

 

この製品、クアルコムの Snapdragon Sound プラットフォームを使っているようです。BOSEといえば「アコースティマス理論」「ダイレクト/リフレクティング理論」が サウンドをBOSEせしめる源のはずなのですが、デジタル処理(DSP)でそれを再現しているものと思われます。ちょうど、フジフイルムやライカが画像処理エンジンで独自のカラーを確立したのと似ていますね。物理的なデバイスの制約をデジタル技術でエミュレートする時代になったんだなぁと感慨深いです。

 

ちょっと女の子向きっぽい色のような気持ちなくもないですが、なかなか綺麗な色でイヤホンとして新鮮です。

 

大きさは WF-1000XM4よりちょっと大ぶりかなという印象。ただし耳から出っ張る方向ではなく、顔の形に沿った方向で大きいので邪魔ではありません。なおBOSE独自の形状で耳のくぼみに引っ掛けるので、落ちにくさは WF-1000XM4 と遜色ありません。また、イヤーピースの穴が楕円状なので、サードパーティの汎用イヤーピースは使えません。

 

ケース背面のペアリングボタンと、底面の USB-C充電端子。

 

ケース比較。WF-1000XM4の方はシリコンケース装着状態ですが、大きさのイメージ比較として。なおBOSEの方はケースが直立しません。

 

シリコンケースもいろいろ悩んだのですが、結局純正にしました。

 

カラビナは使わないかな…。なおLEDの穴はピッタリ一致していますが、蓋と本体の間には若干の隙間があります。

 

この色のシリコンケース、ムーンストーンブルーとの相性が案外良くていい感じです。

 

音質ですが、まさにBOSEサウンドで、好き嫌いはあると思います。ソースも選ぶ傾向にあり、ロック系が特にハマります。Alexandros「閃光」を聴いた時にその表現の鮮やかさに痺れました。ソニーの ULT WARE を試聴した際に感じた不満が払拭された感があります。自分が求めてたのはこれだったのかと。ワルキューレのライブ盤も聴いてニヤニヤしてしまいました。自分にとっての 100%正解ではないですが、かなり正解に近いです。

BOSE製品はたいていコンプレッションがかかりダイナミックレンジが圧縮されているような音で、それが「小音量でも聞きやすい」という評価につながっていると思っているのですが、その傾向は本製品でも健在です。小音量ほど他社のイヤホンに差をつけますが、それが原音忠実かというとそんなことはありません。でも聴きやすいのは事実です。

BOSE独自の空間オーディオ技術「Bose Immersive Audio」が搭載されており、普通のステレオ音源を空間オーディオ風に変換して再生することができます。これを使うと音場がフワッと広がった感じになるのですが、ソースは選ぶようで、もともと音場の広いライブ盤だと逆に音場が狭くなってしまうのが興味深いです。

購入時のファームウェア(1.xx)ではソニーの3周遅れくらいの接続安定性の悪さでしたが、最新ファームウェア(4.xx)にしたところかなり改善しました。それでもソニーの方が安定性は上ですが、まぁ趣味の製品として許せる範囲です。

基本的にはワイヤレスイヤホンは Apple製とそれ以外の2個あればいいので、新しいのを買ったら古いのは手放していたのですが、今回はあまりにも音の傾向が違うので、WM-1000XM4 を手放せないでいます。 WM-1000XM4 が精進料理だとするならば、BOSE はコッテリとした洋食の味。たまに WM-1000XM4 に戻ると自分は今までどんな味の濃いものを食べさせられてきたんだ…とハッとしますが、コッテリ洋食のような BOSE サウンドも中毒性があるんですよねぇ。

使っていて気になるのは表面のタッチセンサーが敏感で、ウオーキングで使ってるときに汗をぬぐうと反応してしまうことですね。逆に優秀なのはノイズキャンセリングにおける風切り音の処理(ボーボー鳴らない)ですね。ここだけはWM-1000XM4 と比べるとかなり優秀です。無音ではないのですが、かなり特定の角度から風が吹いてこない限り無音です。

当面はこれをメインのイヤホンにします。

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