やれプラスチッキーだ写真を撮る行為というプロセスの満足度が高くないだ言っても、先日京都に行ったときにLレンズが重くてしんどくなり、軽量ズームが欲しくなりました。一瞬本気で PowerShot G1X Mark III を買おうと思いましたが、すでにディスコンだったことと、EOS R6 Mark IIのボディの出来が良すぎるので、ここは軽量ズームだろうと。
RFレンズは怒濤の勢いでリリースされており、標準ズームはRF28-70mm F2 L USM 、RF24-70mm F2.8 L IS USM とか RF24-105mm F2.8 L IS USM Z のやや弩弓に片足突っ込んでるレンズはともかくとして、ベーシックな RF24-105mm F4 L IS USM と筆頭に、RF24-105mm F4-7.1 IS STM、RF24-240mm F4-6.3 IS USM、RF24-50mm F4.5-6.3 IS STM と、いつの間にこんなに出た? というラインナップになっています。
サイカ先生は RF24-240mm F4-6.3 IS USMを「旅行用レンズ最強か」と仰っていますが、RF24-105mm F4 L IS USM ですら重いと感じてしまっては 24-240mm は選択肢には登場しません。RF24-105mm F4-7.1 IS STM とは悩みましたが、それではあまりLレンズ比で軽くならないだろうということで、フルサイズRF標準ズーム最軽量の RF24-50mm F4.5-6.3 IS STM を中古で購入しました。
このレンズは EOS R8 のキットレンズとして登場したもので、それゆえ「キットバラシ」の中古の個体が大量に供給され、価格もこなれるだろう…と踏んでいたのですが、まぁ確かに価格はこなれていましたが、私が買った個体はR8のキットバラシ品ではなく、普通に単体販売された箱に入っていました。
このレンズは収納時こそコンパクトですが、撮影の際には手で伸ばす必要があります。同様の焦点距離、同様のコンセプトのレンズは他社にもあり、たとえば、
Nikon NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3
Sony FE 28-60mm F4-5.6
あたりが似たレンズになりますが、これらと比較してキヤノンは後発です。サイズもキヤノンが少し長いですが、これは手ブレ補正機構を内蔵したせいでしょう。
24mm時。この状態に伸ばさないと撮影できません。収納状態から伸ばす動作はクリッカブルですが、正直あまり心地よい感触ではありません。
別売のフードを付けたところ。フードはEFレンズと共用の旧型で、花弁型でありながらロックボタンがないので、取り付け位置ズレによるケラレの可能性はあります。
後玉。マウントはプラスチックで、軽い力で付け外しができます。
使用状態。かなり後玉が引っ込み、注意しないとホコリが入りそうです。
このレンズは小型軽量化を図るために歪み補正がされているはずだと踏んでいたので、どのくらい補正されてるのかと、広角端で撮影してみました。まずこれがJPEG。
こちらはRAWでレンズ補正なし。JPEGやRAW現像はこれを画像処理で伸ばす訳です。
立体構造物を撮ると僅かに落ち着かない印象はあります。
以下、本レンズで撮ったスナップ。
RFのフルサイズ対応ズームでは場合によっては一番いい…なんて評価も見かけましたが、まぁ確かにほとんどのケースで不満のない写真は撮れますし、Lレンズと見分けが付かない場合もありますが、あらゆるシチュエーションでパーフェクトなのはさすがにLレンズの方かなぁ…という印象です。ただ、とてもコンパクトになるので、撮影が主目的ではないお出かけの供には良さそうです。
コメント
[…] RF24-240mm F4-6.3 IS USM(公式サイト) という訳で、今年買った唯一のレンズが新型でもなくLレンズでもなく特段評価が高いわけでもないRFマウントズームレンズ、RF24-240mm F4-6.3 IS USMです。旅行用に便利だと思って買いました。 CCクマさんが言うように決してコンパクトでも軽い訳でもないのですが、レンズ交換無しに24ミリから240ミリをカバーできるのは便利としか言いようがありません。 […]