パソコン買いました。いわゆるインテルの小型PCフォームファクターNUC(Next Unit of Computing)に端を発するミニPCです。用途は最新のWindows環境を1つ持っておきたかったから。Macからリモートで繋いでVMとかVPS的に使うことを想定しています。実は「さくらのVPS」(Windows Server)も試したんですが、最廉価プランではちょっと何をやるにしても重く、下から2番目のプランでないと実用的ではない印象がありました。しかしそのプランだと月額2,200円がかかるため、だったらミニPCを買ってしまってもいいよなぁ(電気代はかかりますが)という発想に至りました。
Amazonから届いた封筒。パソコンが届いた姿ではないですねこれ。
カートン箱。iPhone 14 Proの箱と比べて体積で2倍ちょっと程度の大きさしかありません。購入したのは 中国深圳(しんせん)にあるGMKtec 社の NucBox5 という機種。CPUはCeleron N5105、RAM 8GB、SSD 128GB、USB3系統、HDMI2系統、有線/無線LAN、BT装備、Windows 11 Pro 搭載で2.2万円でした。WindowsはPro でなければあと2千円ほど安いのですが、リモートで使いたいがためにProにしました。もっとも、Google Chrome の機能拡張である Google Remote Desktop を使えば Windows は Pro 版でなくともリモートアクセスできるはずですが、一応、Microsoft純正のリモートアクセス環境を整えておきたかったし、あとで Windows を Pro にアックグレードするのは2千円では済まないので。
箱の作りはとてもアップル製品に類似しています。特にフタがかぶせ式のところなんかそっくりです。
にしても、いやぁ小さい。冗談みたいな大きさです。まぁノートPCのメイン基板が名刺2枚程度の面積になってしまうご時世ですから、デスクトップPCでもこれくらいの体積になっても不思議ではないですが、手に取ってみると隔世の感がありますね。
電源アダプタ。USB TYPE-C コネクタの形状ですが、どうも注意が必要なもののようです。というのも、USB-C で規定されている5V出力が実装されておらず、12V専用みたいなんですね。従ってうっかり5Vしか受け付けられない機器にこのACアダプタを接続すると、最悪のケースでは壊す可能性があります。
オタク/モダン/(K)創造性
なかなか謎なメッセージです。ここだけが唯一謎な部分で、取扱説明書は日本語で平易に書かれています。(多国語版説明書ではなく、日本語しか載っていない説明書でした。中国製PCにしては珍しいと思います。)
フロントと思われる側には電源ボタンと、USBが2系統あります。
側面にはMicroSDカードスロットと思われる穴と、ケンジントンロック。後面には電源端子、アナログオーディオ入出力、HDMIが2系統、有線LAN(GbE対応でした)、USB端子が1系統あります。もうちょっと筐体が大きい機種だとUSB が合計で4系統搭載されていたり、HDMI が3系統あったりするのですが、私の用途ではこれで充分です。
裏にはモニタ裏に搭載するためであろうメスネジ穴がありましたが、特に金具のようなものは付属していませんでした。
電源ONしてみました。Windows のセットアップとアップデートが完了して落ち着くと、アイドリングは 6W 程度。負荷をかけると最大で 17W 程度まで行くことがありました。
ネットワークアクセスするので置き場所はどこでも良いのですが、たまたま有線LAN端子が余っていたテレビの裏の電源ボックスの上に置きました。
ファンレスではなく放熱ファンが装備されている機種のため、騒音が心配だったのですが杞憂でした。騒音は2.5インチの外付けUSB HDD 程度で、近くにあれば存在を感じますが、このようにテレビの裏に置いてしまうと音はほとんど聞こえません。ファン回転数は固定で、負荷をかけてもアイドリングでも一定速です。
M1 iMac から Microsoft Remote Desktop アプリでアクセスしてみました。当初PC名でアクセスしていたのですが接続が不安定で、もしやWindows 11 Pro 22H2 にある UDPでの Remote Desktopの問題かと思ったのですが、固定IP(192.168.1.xxx)を振ったところビシッと安定して繋がるようになりました。
ただ、外部に対してポート開放とか、グルーバルの固定IPアドレスを取っている訳ではないので、宅外からはMicrosoft Remote Desktop ではアクセスできません。そのような場合でも、Chrome Remote Desktop ではアクセス可能ですので、両方セットアップしておいて適宜使い分けるのが良いかなと思いました。
PCとしてのパフォーマンスですが、Celeron N5105 は 4コア 4スレッド、基本周波数が2.0GHzでバースト周波数が2.9GHz。メモリがシングルチャネル動作なのが惜しいですが、ベンチマークを取ってみるとだいたい2012年のモバイル版Core i7、または2016年のモバイル版Core i3 くらいのパフォーマンスは出るようです。Windows 11 はサクサク動きますし、クリエイティブ環境やゲームをするのでなければ大抵の用途には不便は感じません。
しかしWindows 11、初めて触りましたがむちゃくちゃいいですね…。このPCのプリインストールはバージョン21H2で、それは多少「スキンを変えたWindows 10」という印象がありましたが、アップデートした22H2で「これが本当にやりたかったWindows 11なのでは」と感じました。
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