パッソの純正オーディオが残念な音質だったので(でもこれは購入前から分かっていたこと)、ポン付けできる市販のスピーカーに交換しました。パッソ/ブーンにポン付けできるスピーカーはパイオニアから4種類発売されています。同軸ツイーター廉価版のTS-F1640と、高級なパーツを使った上位モデルのTS-C1630の2機種に、それぞれツイーターが別体になったもの(TS-F1640S / TS-C1630S)があり、合計4機種というわけです。
別体ツイーターを付けるつもりはなかったので、同軸ツイーター型を選択。上位モデルと廉価版で悩みましたが、まぁあまりお金もかけない方向で…と、廉価版のTS-F1640にしました。ちなみにTS-F1640が約5千円で、TS-C1630が1.5万円です。廉価版でも一応「ハイレゾ対応」を謳っています。
取り付けはドアの内張りをはがす訳ですが、さすがベースが安い車なので内張りの固定方法も簡単な感じ。ちょっとパワーウインドースイッチが付いているパネルだけどうやっても固くて外せなくて、端っこを少しめくった状態でドライバーを突っ込み、内張りを留めているネジ2本を外しました。但しネジの位置は予めネットで検索して把握しておきました。あとはドアノブのところにあるネジ1本を外せば、手前に引っ張るだけでパキパキと外れます。
さすが新車の内張りなので、きれいです。
外した純正装着のスピーカーは驚くほど軽くて、こういうところでも燃費に貢献してるんだなぁと。
内張り全体を外した後に、固くて外れなかったパワーウインドースイッチのパネルの固定爪を見てみますが…爪の上面がフラットで、これは単純に引っ張るだけでは外れないですね。真っ当に外そうと思ったら、たぶん車両装着状態で、上からスクレイバーを突っ込んで外すのかなぁ…と思いました。
さて、左右で1時間ちょいで交換が完了したスピーカーですが、早速FMラジオを鳴らしてみると…うーん、なんかパッとしません。が、試しにBluetooth経由でiPhoneからAAC音源を流してみると…ああ、こちらはまぁまぁ。トヨタのエントリーナビのNSCN-W68ですが、とてもFMラジオの音質が悪いですねぇ。というか、先日購入したソニーの安いラジカセもそうだったんですが、FMラジオの音質がとてつもなく悪い。出回っているFMラジオ用のICがショボいのしか世の中になくなってしまったんでしょうか?
閑話休題。iPhone音源でポテンシャルは感じたので、NSCN-W68のイコライザで少し音を弄ってみると…おお、よく効く。純正のスピーカーではイコライザの利きが悪かったんですが、交換したパイオニアのスピーカーではよく効きます。しかも音源別にイコライザがメモリーされるようで、FM放送とiPhoneを別のイコライジングに設定できます。
色々弄ってみて、足元設置の同軸2スピーカーとしては、まぁ満足できるセッティングに追い込めました。これ以上を目指すならまずは別体ツイーターでしょうね。
ところでPioneerからドアのデッドニングができるキットが発売されているのですが、今回は施工しませんでした。というのも、デッドニングというのはいうなればドアを密閉型エンクロージャーに仕立てる行為であって、妄信的にそれをやるというのは、「密閉型は開放型またはバスレフ型より常に音が良い」というようなものではないかと考えたからです。もっとも、車のドアはバスレフ型として設計されているわけではなく、言ってみれば「成り行きバスレフ型」ですが、それでも密閉型の方が絶対に上!とは言い切れないと思うんですけどねぇ。
まぁ、以前EG8シビックフェリオに乗っていたときにデッドニングは散々試して、ああ、頑張ってもこんなものか…という境地に達してしまったという体験が大きいのですが。身も蓋もありませんが、そもそも普段聞いている小音量ではデッドニングの効果はないに等しいでしょうしね。
それにしてもPioneerのTS-F1640、音の明瞭度がとてもいいですね。純正スピーカーで何言ってるか分からなかった歌詞もちゃんと聞き取れます。
外した純正スピーカーは遊ばせておくのは勿体無いのでリアにつけたという方もいるようですが、どうしようかなぁ。また時間ができたときに悩んでみます。5千円ならリアにもTS-F1640を奢ってもいいかも。パッソ、2スピーカーしかないグレードでも、リアドアにスピーカー配線が来ているらしいんですよね。
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