ムスメの発表会の撮影にEOS Movieを本気で検討していましたが、結果的に断念しました。理由はいくつかありますが…
・AFが早すぎるし、うるさい。EOS 5D4側はスローフォーカスに対応しているのですが、肝心のレンズEF 70-200mm f/4L IS USMがスローフォーカスに対応しておらず、全力でギュンギュンフォーカスが合います。スローフォーカスに対応していると思われる望遠レンズ、EF70-300mm F4-5.6 IS II USMだと5万円の出費になってしまいますしねぇ。
・30pのプログレッシブ特有の映像のパラパラ感。60pにすると改善しますが、データレートが50Mbpsにもなって持てあましてしまいます。なおEOS Movieはインターレース撮影はできません。
大きくはこの2点ですね。
EOS Movieにはポテンシャルは感じましたが、相応の機材を揃えるのに結構追加コストがかかってしまうので、そこまでは出せないなぁと。
その代わりに調達したのが…
放送用に準ずるCMOSを気前よく搭載した…
Canon iViS HF-M52 (2012年製)
もちろん中古です。
これがどれくらい凄いか、実写で見てみましょう。
SONY HDR-CX550V (2010年製)
1/2.88インチ、663万画素、Exmor R 裏面照射CMOS。
曇天の屋外で撮影、露出はいずれもプログラムオート。
Canon iViS HF-M52 (2012年製)
1/3インチ、237万画素、HD CMOS PRO。
「低画素で1つあたりの画素が大きいので高画質」という例を地で行く画質。
緑が強いのは、オートモードゆえシーン認識が働いた結果?
室内の少し薄暗い環境で実力を見てみます。
SONY HDR-CX550V。
Canon iViS HF-M52。
ピクセル等倍切り出し。
SONY HDR-CX550V。
Canon iViS HF-M52。
画素数1/3の実力、ちょっと凄くないですか。
これがHDR-CX550Vより一回り小さい筐体から出てくる絵とは思えません。
ただし、
ビデオカメラの場合は、上のような色や解像感だけでは性能は測れません。ビデオカメラとしてのトータルの完成度はHDR-CX-550Vの方が上だと思っています。具体的には、iViS HF-M52は広角が43mmとあまりワイドではありません。また、手ブレ補正制御もCX550Vの方が滑らかです。M52はある程度の手ブレまではビシッと安定しているのですが、ある閾値を超えるととたんに画面がガクッとなります。手持ち撮影で見ていて酔わないのはCX550Vの方で、モノとしての質感もCX550Vの方が断然上。
つまり、HF-M52は、三脚を前提として、かつワイドもそれほど必要としない用途でのみ、CX550Vを凌駕します。特定用途で一点突破。まさに発表会ステージ撮影にはとても頼もしいカメラになりそうな気がします。
副次的な効果として、見た目も扱いもいわゆる普通の民生用ビデオカメラなので、私が仕事の関係で発表会に行けない場合でも、ツマがこのカメラを扱える、というところが挙げられます。
うーん、2012年当時でこのカメラはノーマークでした。でもこれ1台で何でも、というカメラではないんですよねぇ。
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