Audi A3 の4世代目が日本導入

Audi A3の8Y型と言われる4世代目、例によって本国に遅れること1年、日本でも発売されました。価格はいつも上がる上がるといわれていますが、さほど変わらず310万円から。しかしこのグレードはナビはなし、エアコンもマニュアル、レーダーオートクルーズもないという実際は日本にほとんど輸入されない架空仕様(ぉ)なので、ここにその3点を付けると(ほかにもパッケージオプションでいろいろ付きますが)おおよそ380万円ほどになり、私が買った2016年ごろの8V型の相場とあまり変わりません。8V型と比較すると明らかに劣化しているのはリアのサスペンションがマルチリンクから半独立トーションビームになっていることくらいですが、普通に乗っている分には気が付くことはないようです。むしろ私の8V型で出ているリア回りの段差乗り上げ時の異音のポテンシャルがなくなるのであれば歓迎。

パワートレインは4気筒1.4Lダウンサイジングターボから3気筒1.0Lターボになるということで「いやいやいくら何でもそれはないよ」と思っていたのですが、「3気筒1.0Lターボ+48Vマイルドハイブリッド」が組み合わされるということでそれなら大いにアリだと思いました。特にストップアンドゴーと渋滞が多い日本ではDSGに本国が想定する何倍もの負荷がかかっているようで(実際、私のDSGは30万キロ持つといわれるところ6万キロでクラッチすり減り交換)、そこを48Vマイルドハイブリッドがどう救ってくれるのかは興味があります。

兄弟車のVW GOLF 8と同様に、シフトレバーがとても短くなりました。A3の場合、日本に導入される最廉価モデルでもパドルシフトが付いているので、それで用は足りるでしょう?ということでしょう。しかしD/Sモードはあっても従来にあったMモードが見当たらないので、もしかするとDレンジでパドルシフト操作をすると自動的にMモードに入って、Dモードへの自動復帰機能はないのかも知れませんね。

以下、スポーツバックを前提に書きますが、あと気がついたところでは、最廉価モデルだとLED関係のオプションを付けてもアンビエントライト(おそらくカップホルダーや室内側ドアハンドル照明、あるいは天井側からシフトノブ周りを淡く照らす赤色LED)が付きません。スピーカーは全車種6スピーカーが標準。以前はリア席にもツイーターがあったり、音像を前方に定位させる効果のあったセンタースピーカーが除外されたようです。6スピーカーではあまりプレミアムカーっぽくないですね。リア席ツイーターなんてフロントツイーターよりドライバーの耳に近いんですけど外しちゃって。ヘッドライトウオッシャーも上位モデルのみの装備になってしまいましたがこれはちょっと邪魔なことが多かったので良いです。

地味に使い勝手が悪くなるのはリア席の分割可倒機構が最廉価モデルでは付けられず、上位モデルでもオプション扱いってことですね。これはすなわち、3人で出かけると大きな荷物を詰めなくなると言うことです。日本市場を分かってねぇなぁと思います。いままでもここの仕様は世代でフラフラしていたので、これはM/Cで変更されそうですね。

とかいろいろバイヤー目線で書いておいてなんですが、今乗っているA3が壊れたら、もうたぶん次はAudiはないです。現時点で2台乗り続けて15年、いまのA3もあと3~4年は走ってくれるものと期待していますが、もう欧州車はいいかな…という気持ちでいます。国産車も各社とも新世代プラットフォーム採用で乗り心地がかなり欧州車に近づいてきた(場合によては超えている)ことと、お金の使い方の優先順位でそんなにクルマに掛けたくなくなってきたというのもあります。今すぐ買えと言われたら、新車ならFit e:HEV HOMEか、note e-power、ガソリン車ならインプレッサあたりから選びますかね。中古で割安感のある不人気大型セダン(基本構造にはコストがかかっている)なんかもいいかと思うのですが、いま割安な中古車種はたいてい「ぶつからないブレーキ」と「レーダークルーズ」がプアなんですよね。

 

 

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