Mazda 2 いわゆる元・デミオ

アクセラがMazda 3になったのに続いて、デミオがMazda 2になりました。

一見15万円ほど値上がりしたように見えるのですが、うち10万円はエントリーグレード「15C」の廃止によるもの。あとの5万円は装備向上による価格アップのようです。

その5万円の内訳ですが、デザイン変更などを除くと、

・フロントシート材質変更
・制音材追加による静粛性向上
・Gベクタリングの性能向上
・ガソリン車にエネルギー回生システムを導入(燃費向上)

あたりがその価格に相当する部分で、他にも、サスペンション変更による乗り心地改善なども行われているようです。いかがでしょうか。5万円分か?と言われるとそこまではないような気もしますが、元々、同価格帯のクルマから比較すると1〜2ランク格上のクルマなので、トータル15万円ほど高くなっても競争力が落ちることはないでしょう。

 

すでに受注は始まっていて、今からだと「デミオ」の方は在庫車しか買えないのではないかと思われますが、「15Cじゃないと困る」「新しい顔がどうしてもいや」「1円でも安く買いたい」というような需要でなければ、普通にMazda 2を買った方が幸せになれると思います。

あとは消費税増税前に買うかどうかですが、増税後も別の税金が安くなったりするので必ずしも単純に2%上がるわけではないというのもポイント。ただ、増税と同タイミングで導入される値上げ要因「グリーン化特例」がデミオに対してどう適用されるのかが不明なため、増税前と後のどちらがいいかは現時点では判断できません。

実はデミオだった頃にセカンドカーとして本気で検討していたことがあって、ディーラーに試乗にまで行ったのですが、結局デミオは選ばれずパッソになりました。主にメインユーザーであるツマの意見が支配的でした。

なぜ我が家のセカンドカー選びでデミオがパッソに負けたかというと、

  1. デミオは格好良すぎて、いいクルマに見えすぎる。私はいいクルマに見えた方が良いと思うが、ツマは近所の目を気にしていた。
  2. デミオは運転感覚がドッシリとしていた。私はスタビリティが高いと感じたが、ツマは単に重いとしか感じなかった。
  3. デミオは加速ももっさりとしていた。これは私もツマも同意見。上位モデルにディーゼルがあるので、軽快な加速が欲しいならそちらと言うことなのだろう。
  4. デミオは実際より大きく見える。私は実際は大きくないのだから何が問題なのかまったく分からなかったが、ツマは大きく見えると言うだけで狭い道で気を遣うクルマと感じたようだ。ちっとも論理的ではない。
  5. デミオは後席が狭かった。これは反論できない。パッソは後席に女子高生が3人乗れる。
  6. ツマが自宅の最寄りのトヨタ店には自走して行けても、マツダ店に行く自信がなかった。(通行の難しいところがあるため)
  7. トヨタ店のセールスの方がイケメンでトークが上手だった。
  8. パッソの試乗の日は晴れていたが、デミオの試乗の日は雨だった。

だいたいこんな理由です。つまらないでしょう? でもこんなものですよ、人生の選択なんて。あとツマは「日産デイズ」でも良かったと言っていたのですが、当時のデイズは三菱が設計していたので、私はあまり好きになれませんでした。そもそも軽だし。

デミオの乗り味って私が乗っていた先代のAudi A3(8P型)にすごく似ていて、でも8P型の乗り味ってもう古い乗り味で、トレンドではないんですよね。でもトレンドでなければいけないのかというとそんなことはなくて、ドッシリ、カッチリの何が悪いのか、とも言えます。ただそのあたりはMazda 2では少し見直してきた可能性がありますね。あのドッシリ感はサスペンションチューニングで生み出されていたように感じたので。

結局我が家ではパッソを選びましたが、コーナーではグニャグニャだし、身体に対するペダルやステアリングの位置がおかしいし、シートは身体を支えないし、保土ヶ谷バイパスでは正直怖いですが、通常半径2.5km圏内、速度は40km/hまで使うようなクルマなので仕方ありません。「クルマは冷蔵庫や洗濯機の延長」と考える人向けだと思います。

それと比べるとデミオは本当に運転好きのための車で、冷蔵庫や洗濯機の延長ではなく、質の良いスポーツウエアの延長と言えるでしょう。後席は狭いけどあるべきところにペダルやステアリングがあるし、本当に車体が身体の延長にある感覚がします。欧州車がやめてしまったオルガン式アクセルペダルもいい感じ。

ライバルは価格帯的に軽自動車の上位モデルでしょうね。ホンダN-BOX / N-WGNのターボモデルと比較すると、パッソと比較する以上にデミオには分が悪いかも知れません。日常で、低コストでアシ車として使おうと思ったらやっぱりホンダN-BOX / N-WGNがベストセラーなのは伊達ではありません。側面衝突されたら簡単に横転しますけどね。

でも運転が好きで、そのためには多少税金が高くてもいいや、という向きにはデミオ/Mazda 2でしょう。人馬一体感は、150万円クラス唯一だと思います。

ここまで持ち上げておいて、最後に デミオ/Mazda 2 の欠点を。割安だけど安そうに見えないというのは、見えるところへのコストのかけ方が上手だと言うことです。マツダはフォード傘下時代にその手法を学んだそうですが、裏を返せば見えないところからコストを抜いています。具体的には積極的に安価な海外製部品を使っているようにも見えます。それで何が問題か?と言われれば、まぁ15年持つところが10年で壊れるとか、そんなところだとは思いますが。

 

「Mazda 2 いわゆる元・デミオ」への2件のフィードバック

  1. 先日レンタカーでデミオ、おそらく1.3に乗ってその感想を書こうかと思っていた矢先に記事を拝見しました。
    車に乗った感触自体はクマデジタルさんとほぼ同じなのですが、乗り終えた感想は真逆でした。
    こんな非力なエンジンなのに窮屈なほどタイトなシート、正しい姿勢を促すテレスコ付き!ハンドル、大した効果もないスポーツモード…ちょっとびっくりしました。
    まるでピチピチスポーツパンツでママチャリに乗っているようで…。1.5だとまた違うんですかね?
    自車が同じような大きさのスポーツモデルなのも一因だと思いますが。

    作品に対して受け取り方は千差万別と痛感しますw

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)