2008年に販売が終了した純国産ワープロソフト egword Universal 2 が、エルゴソフトから物書堂へのソースコード譲渡、そして macOS High Sierra 向け改修や64bit最適化が行われ、Mac App Store からリリースされました。
Microsoft Word か Apple Pages かという事実上の2択状態、しかもどちらを選んでも海外ベースのソフトというのがここ最近の Mac におけるワープロソフトの選択肢だったわけですが、10年のブランクを経て国産ベースのソフトが復活したのは喜ばしい限りです。
egwordって原稿用紙やルビ、禁則処理(そして縦書き)といった、舶来ものには分かって貰えないであろう日本語特有の文化が実装されているのがいいですね。そして速い。Wordが鈍重なのは昔からだとしても、PagesもiCloud連携前提で作られているせいか、本当は軽いはずなのにiCloud絡みのところで結構動きが引っかかります。その点 egword は今のところ良くも悪くもクラウド連携がないので、軽量なクルマのような清々しい速さがあります。もちろん、WordにしかできないことやPagesにしかできないことはありますが、egword もきちんとキャラが立っています。
それにしても元ソフト屋の端くれとして胸熱なのは、エルゴソフト(現在はコーエーが事業継承)が、いつか物書堂が引き取りに来るであろうと(?) egword のソースコード一式を保管していたことですね。まるで「え?地下にガンダムが隠してあるかって?あるよ」的な話だなぁ(笑。
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