スパコン「京」 桐箱入りCPUが特典の寄付

数日前からスパコン「京」のCPUが桐箱に入ったものが届いたというツイートが散見され、何それと調べてみると「理化学研究所」(通称:理研)に5万円を寄付すると先着1,000名に「京」のCPUが届くというじゃないですか!

当初、SNSを中心に「寄付金は自己負担2,000円以外は全額控除される」という噂が出回ったのですが、これは間違いではないのですが、「ふるさと納税」と混同して「控除」の意味を取り違えているようです。ふるさと納税は個人負担が2,000円となるように逆算して税金が免除されるので誰でも2,000円が自己負担ですが、寄付金の場合には、

      1. 所得税がいくら減免されるかは、そもそもその人の所得税料率による。
      2. 住民税が減免されるかどうかは住んでいる地域次第。(埼玉県、神奈川県、横浜市、宮城県、仙台市、大阪府、吹田市、京都府、木津川市、神戸市、名古屋市、佐用町に住んでいる人が対象)
      3. そもそも「控除」というのは課税対象額を減額するものであって、課税額そのものを減額するものではないが、その一方で課税額そのものから一定割合の減免ができる「税額控除」方式が2011年の税制改正で利用できるようになっている。(理研は税額控除方式の対象団体に入っている模様。)
      4. 控除枠は他にも「配偶者控除」「扶養者控除」「住宅ローン減税」などでも消費される。
      5. ふるさと納税と違って誰かが勝手に減税してくれることはなく、来年年明けに確定申告が必要。

とまぁ、一概に「2,000円でCPUゲット!」という訳にはいかず、では幾らなのか?と言われれば「その人による」としか言いようがありません。もっとも、寄付というのはそういう心意気で行うべきものでもないものとは思いますが、でも実質負担額というのは気になりますよね。私も最初「2,000円だろ?確定申告の用紙のあそこに書くんだよな?」と思って寝ぼけ眼で脊髄反射で寄付したのですが、あとで改めて税額計算したところふるさと納税と違って全然 2,000円じゃなくて「マジか」となったクチです。

なお、寄付は複数のテーマで募集されており、「Society5.0に向けた…」以外のテーマではCPUは貰えませんので注意が必要です。今回、間違って申し込んだ方が相当数いらっしゃるようで、「Society5.0に向けた…」以外のテーマに申し込んだ人に一律に

※テーマ間違いの申込みが多く、確認のため連絡を差し上げております。
このCPU特典の受付に間に合っておりますため、至急確認をお願いいたします。

というメールが送られているようです。なぜそのことを知っているのか、その理由は察してください(ぉ

もっと多額の寄付をするとシステムボードや化粧板も頂けるようです。

あとどれくらいの枠が残っているのかは分かりませんし、実質負担額が2,000円と言うことも全然ないのですが、1,000個限定の「京」のCPUが欲しい方でご自分で税計算ができて金額に納得できた方、または「金額の問題ではない」という男気のある方は理研の担当窓口にメールで残りがあるか確認した上で寄付されては如何でしょうか。(電話での確認は勘弁して欲しいようです。)

Email: kifu-info [at] riken.jp ※[at]は@に置き換えてください。

なんか本来「スパコンで創る未来」や「夢」の話をすべきところ、特典はどうの、実質負担額はどうの、という下世話な内容のエントリーになってしまって恥じていることをここに記します。

なおtwitterで「京 寄付」で検索すると、CPUもさることながら「京アニへの寄付」の話題がずいぶん引っかかりますね…。京アニの寄付金は33億円も集まったそうで、皆さんの京アニへの思い入れを感じます。自分は現金での寄付は行いませんでしたが、事件前は持っていなかったヴァイオレット・エヴァーガーデンのBDをコンプする形で応援しました。

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