「らくらくフォンIII」導入

母がDoCoMo らくらくホンF672iを購入した。俺とファミリー割引を組んで、しかもファミ割ワイドで月額基本料1,575円(iモード基本料別)。安くなったもんです。しかもハードウエア代金は0円(但し事務手数料3,150円)。

このらくらくホン、携帯を使いこなしている人が考える「理想のシルバー向け携帯」であって、実は本当のシルバー世代にはなかなか使いこなせない。だったららくらくホン シンプルを使えという声がありそうだが、それは「仕事がイヤなら、辞めろ」のような短絡的発想で、レベルの低い話である。ウチの母は、「カメラやiモードは要らないが、電話帳と、メール機能くらいは欲しい」とのことで、らくらくホン シンプルは速攻予選落ちした。

ウチの母が初めて手にする携帯電話で苦心していたのは以下の点だ。

・スクロールする画面。画面の外に何かが見えないけれど隠れているという発想ができないので、画面に表示されていないものはない、という作りが望ましいのではないかと思った。

・対話式インターフェース。パソコンに慣れると何てことはない機能だが、シルバー世代には「1ボタン1機能」が解りやすい。

・カーソルキーという概念。対話式インターフェースが受け入れがたいと言うことに付随するが、上下左右キーで何をするのかが理解できない。「漢字変換」が「↓キー」なんて論外。

・「長押し」は難しい。長押しが有効になる前にキーから指を離してしまうことしばしば。

・1キーに複数の文字が書いてあるが、小さくて目を凝らさないと読めない。筐体自体も、もっと大きくても良いようだ。

上記はあくまでウチの母の話であるが、マシンインターフェースはどうあるべきかを考えさせられた一件ではあった。

というワケで、らくらくフォンIIIはあくまで「ケータイに詳しい人が発想した簡単ケータイ」の域を出ていない。これを与えれば大丈夫だというのは早計だろう。

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