iPhone 14 / 15 「衛星経由の緊急SOS」

「どうせ米国だけでしょ」と思っていたiPhone の「衛星経由の緊急SOS」が、突如サービスインしました。対象機種は iPhone 14シリーズ と iPhone 15シリーズで、iOS 17.6 にアップデートすると使えるようになります。

 

当初、「えっ俺の iPhone はそんなの使えないよ…?」と思っていたのですが、iOS 17.6に上げたところこれみよがしに設定のところに出てきました。さっそくテストしてみましょう。

 

あっはい、外に出ます。

 

住宅街だと案外空が開けてなくて、衛星を掴むのにちょっとだけ難儀します。

 

道路の反対側に渡ってなんとか補足。ι(´Д`υ)アツィー

 

ダミーメッセージを実際に送受信。本当に衛星と通信しているっぽいです。ビットレートは数百ビット/secとかでしょうか。LEO(Low-Earth Orbit)と呼ばれる、地表からの距離が概ね2,000km以下の低軌道衛星を使っているとのことです。どこの会社のLEO衛星を使っているのか不明ですが、たまに肉眼で見える国際宇宙ステーションの高さが400km、やはり肉眼で見えるスターリンク衛星もLEOの仲間のようですから、まぁあれくらいの距離に対して通信しているものと思われます。通常、4G/5Gの基地局相手の通信はせいぜい数キロですから、いかに異次元の通信をしているかということです。これはロマンの塊ですね…緊急ではなくほかの用途に使ってみたい(笑。

ただ試した限りでは捉えられる衛星が真上にあることは稀で、ヘタすると水平近くに位置していることもあります。実際の用途は4G/5Gの電波の届かないところでのSOS通信ですから、森の中とか、必ずしも水平方向に見通しが良い場所とは限りません。日本でどれくらい実用性があるのかは疑問がありますが、あって困るものではないしこれで助かる人もこれから出てくるでしょうから、保険としてありがたく技術を享受させていただきます。

 

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