「ちなみに、ボディ内手ブレ補正を採用するメーカー各社に問い合わせたところ、シャッターを一気に押してもシャッター幕が開く前に手ブレ補正は動作スタンバイされるので、事実上タイムラグはないとのことでした。」
また誤解を招くような記事を…。
たとえばソニーの説明書読んでみ。α700(DSLR-A700)だったらオレンジ色の表紙の「はじめにお読みください」のP.14だ。
POWERスイッチを「ON」にした直後やカメラを構えた直後、シャッターボタンを半押しせずに一気に押し込んだときは、手ブレ補正の効果が得られにくいことがあります。
な?
ネット上で量産される記事や掲示板にありがちなのだが、「メーカー各社に問い合わせた」ことが証拠となっている記事の場合、単にフリーダイヤルの「サポセン窓口」に問い合わせただけの場合が多い。
そして質問の意図がサポセンの担当者にきちんと伝わっていなかったり、サポセンの担当者が力量不足だった場合に、頓珍漢な回答をされ、それをベースに記事を書かれたり書き込みがされたりすることがある。
この記事もそういう経緯でこんな記載になっているんだろうな。
という訳で正しくは、少なくともキヤノン(レンズ内手ブレ補正)とソニー(ボディ内手ブレ補正)とも、手ブレ補正の動作が機構的にシャッター押下を阻害することはないのでチャンスを逃すことはないが、一気押しすると手ブレ補正が効く前にシャッターが切れちゃいますよ、ということだ。
レンズを動かそうがCMOSを動かそうが、その前段の仕組みは各社大差ないんだから、ボディ内手ブレ補正だけがタイムラグがないなんてことを「おかしいな?」と気がつかない科学的好奇心のなさにガッカリ。
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