深センにあるMJYUN(摩羯科技)という会社の左右完全独立ワイヤレスイヤホン「MJYun M1」を試しましたのでレビューを書きます。なんとソニーの同ジャンルの製品である WF-1000Xの1/5の価格という製品です。
【関係性の明示】このレビューで使用した製品「MJYun M1」は、MJYUN Direct社よりサンプル提供を受けていますが、報酬を含むそれ以外の利益供与は発生していません。また、提供元は記述内容に一切関与しておりません。この記事の公開後に事実誤認等が発覚し内容を訂正した場合には、誤字脱字等の軽微な修正を除き修正部分を明示します。MJYUN Direct社の依頼により、この記事をベースにしたレビューをAmazonレビューにも投稿します。
いきなりですが、技適未取得です。技適マークがありません。依頼元には連絡したのですが、これでは「外国からの旅行者が90日以内で使用する」以外のケースでは日本では使用できないので、製造元は早急に技適を取得した方が良いと思います。
パッケージの内容はこのようになっています。もはやひとつの主流であるApple的なパッケージングです。充電用のケーブルはUSB Type-Cです。
取説には技適マークないかなーと期待したのですが、やっぱりないようです。正直この時点で日本国内におけるレビューの価値はないのですが、将来技適が取得されたり、海外で使用されるケースもあるかと思うので(たとえば中国で利用する分には問題がありません)、このまま続けます。
AppleのEarPodsやソニーのWF-1000Xのようにケースに充電用電池が内蔵されている構成ですが、ケースの体積はWF-1000Xの半分程度のように見えます。イヤホンの側面はボタンになっており、ペアリングや操作などに使います。小さな丸い穴はインジケーターランプです。
ケース正面の緑色のLEDは、ケース側のバッテリー残量を示すようです。残量が少なくなってくると、黄色になります。イヤホン本体の方は、耳に差し込むイヤーチップ部分の小ささが印象的です。そういえば付属しているイヤーチップのスペアはなぜか黒色でした…。
充電端子部分、きちんと腐食に強い金メッキがされ、バネが内蔵されています。
ソニーWF-1000Xとの比較。特に耳に差し込む方向の大きさが一回り小さいです。
さて使用感ですが、両耳に差し込んで両方のボタンを2.5秒押すと起動しますので、スマホ等とBluetoothペアリングが可能になります。両方同時に起動させるとステレオのイヤホンとして使えますが、片方だけでも使用できます。英語での電源状態、ペアリング状態のアナウンスが流れます。
側面のボタンを1クリックで音楽の再生/停止、ダブルクリックで次の曲、トリプルクリックで戻る、などの一通りの操作ができます。
ワイヤレス接続の安定度ですが、WF-1000Xと異なりきちんと安定しています。片方だけブツブツ切れるということはありません。もっともWF-1000Xがダメなだけとも言えますが…。
実は最初音楽を聞いたときに音がスカスカで驚いたんですが、単に説明書通りの装着法をしていなかっただけでした(ぉ
この説明書の指示通りの装着をすることで、しっかりした音になり、また、激しく動いても落下しにくくなります。WF-1000Xよりシンプルな保持の仕組みですが、本体が軽いこともあり、また本体全体が耳にはまる構造になっているので、WF-1000Xより落ちにくいかも知れません。
さて音質について。このジャンルの製品はWF-1000Xクラスでも褒められた音質ではありませんが、それを逆手にとって?「きちんと装着していれば」WF-1000Xの1/5の価格の製品とは思えない音質です。もちろん「1/5ではない」だけであって、WF-1000Xの方が全体的な音は良いのは確かです。
具体的に差を感じる部分は、MJYun M1の方が少しザラッとした音質であることと、低域の量感が少ないです。逆に、広域の伸びはMJYun M1の方が優れているように感じました。ただこれは、オーディオマニア的な聴き方をした場合の話であって、普通にアウトドアで使う分にはMJYun M1の音質で不満はないでしょうね。
左右独立イヤホンの軽快感、開放感を味わってみたいけど、いきなり何万もは出せないというような場合で選ぶと良い、コストパフォーマンスの高い製品でした。バッテリー交換サービスなんかもないんでしょうけど、この価格ならバッテリー交換ではなくて買い換えの方が安いですよね…。
何はともあれ、国内で大手を振って使うために、技適取得をお願いします。
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【追記2018.7.1】MJYUN Direct社ではこのようにブログレビューとAmazonレビューを行って頂ける方を募集しております。私と実際にお会いしたことがある方であれば紹介できますので、興味がある方はご一報ください。ただし技適未取得です(くどい)。
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