ついにNHK番組となったラブライブ!新作の中国人について

↑これは違うアニメですが(笑)サンライズってことで。

開始当初は雑多なアイドルアニメの一つと思われていたラブライブ!もシリーズと実績を重ね、今季の新作「ラブライブ!スーパースター」はついにNHKで放映へ。さすがサンライズです。それだけ子供に見せても安全な、良質な作品であると認められたということでしょう。小さな視聴者には夢を持ち自己実現することの素晴らしさやSDGsの概念を取り込みつつ、大きなお友達にも耐えられるコンサートシーン。いずれはプリキュアシリーズに迫ったりするのでしょうか。

ちなみにいまサンライズの作品情報ページに行くと、バナーの真ん中はガンダム(アムロ)とラブライブ!(初代主役の高坂穂乃果)です。ガンダムと双璧かよ!(でもアムロの右がアルバトロ・ナル・エイジ・アスカってのもどうかと思います。)

 

ロシア系クオーター、アメリカ人ハーフ、スイス人などちょこちょこと外国人枠を入れてくるラブライブ!シリーズですが、今回の外国人枠は中国人。しかもサンライズ製オリジナルアニメにおいて「中国人」と明言された記念すべき初のキャラクターなんだそうです。作中では主人公に次ぐナンバー2の役回りですが、あらゆる属性が与えられていて実はこっちが主役なんじゃないの?というくらいの扱いです。お名前は唐可可(タン・クゥクゥ)と言います。

中の人担当のLiyuu(リーユゥ)さんも本当に上海出身の中国人で、日本語はかなり達者なレベル。おまけに美人さん。ただそれでも日本語は難しいようで、台本を渡されて一発でスラスラ読めるまでには至らないようです。もちろん中国語はネイティブなので劇中でも興奮したときなどに流ちょうな中国語を披露してくれます。

 

上海は数年前に出張で行きましたが、PM2.5がアレであることを除けばもう東京を超えちゃってる感じで、こういう街があったら Liyuuさんみたいなアイドル的声優人材も豊富に出てきても何ら不思議ではない気がします。

なお唐可可は当初の設定では誕生日が7/7だったらしいのですが、その後7/17に変更されています。7/7は「日中戦争開戦のきっかけとなった盧溝橋事件が発生した日」ということで、摩擦を避けた可能性が高いと考えられます。そういえば7/7に発表会を開催しようとした 動画カメラ SONY ZV-E10 も直前に発表日の変更を余儀なくされていましたね。ZV-E10 関係者の中の人に熱烈なラブライバーがいたらもっと早くコトの重大性に気がついていたかも知れませんが、いらっしゃらなかったようです(ぉ。

アニメで中国人のアイドルといえば私は古い人なので鈴明美(リン・ミンメイ)が真っ先に思い浮かびますが、作中でミンメイは地球人とかプロトカルチャーとかは言われても中国人とは明言されたことはなかったように思います。でも状況証拠から中国系ですよね。

 

ロボットアニメ製作会社が描く中国人アイドル、29年経ってこうなりましたか…。

NHKラブライブ!の主人公である「澁谷かのん」と唐可可のデビューシングルのカップリング、Tyny Stars がいいですね。特にコーラスとはいえ「小星星(シャオシンシン)」という中国語を入れてきたところが画期的だと思います。(下記動画0:13あたり)

 

 

東映が誇るプリキュアED CGにかなり追いついてきた感がありますが、どうでしょうか(アップのところは手描きでしょうか?)。なお、こんなすました顔で歌ってますけど、本編では「頭脳明晰ドジっ子」キャラですからね。

このTiny Stars、他にも歌詞に重いところがあって(1:30あたり)、

信じてる それだけじゃ 叶うわけないよ
叶うまで 走るしかない 暗闇つきぬけて

これまさに、松下幸之助が言った「成功とは成功するまでやり続けること」と同じことで、なんとなく「夢は持ちづけていればいつか叶う」というディズニーランド的な視座から一歩踏み出していますね。これを高校生に言わせ、かつNHKで放映するというのが今の世の厳しさを表している気がします。唐可可に関しては他にも「我々に自由を!」というセリフを(敢えて中国人に)言わせるなど、劇中でなかなか攻めた演出になっていて興味を惹かれますね。

という、とりとめのないことを「ラブライブ!スーパースター」を見ながらぐるぐると考えてしまいました。

 

 

 

コメント

  1. ちょ より:

    Liyuuさんはアニメ 100万の命の上に俺は立っている のエンディング曲「カルペ・ディエム」を歌ってましたね。YouTubeにあるPVはなかなかいい感じでおすすめ。

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