逆襲のシャア 4K HDR

夏休み中にVガンダムと共に見直そうと思っていた「逆襲のシャア」ですが、バンダイチャンネルには加入したもののさらに追加費用がかかると知り、テレビオンエアの録画したやつでいいか……と考えたところで Blu-ray の価格を見たら 3,000円と案外安く……

パッケージメディアは持っていなかったし、この機会に買うかな……という考えに傾いたところで「Ultra HD Blu-ray」版があり、 HDR追加加工や音声リマスタリングがされていると聞き、「もうこれ以上の画質音質の逆シャアは出ない」と考え、そっちを買いました。上にリンクを貼った通常盤の Blu-ray だと絶対後から 4K HDR版を見たくなるし。まぁまぁ高かったですけどね。

2018年に発売されたものですが、逆シャアの評価が世間でも、私の中でも徐々に高まってきたので、8年越しで買うこともあるのかなと思っています。バンダイナムコが「アムロが最後に乗ったガンダム」としてνガンダムをプロモートしているのもありますし、私自身「PGU νガンダム」を買ってしまったのでサンクコストみたいなものもあるのかもしれません。

なお本商品は Ultra HD Blu-ray 版と通常の Blu-ray 版の2枚構成になっています。

まぁまぁ立派で装丁の良い冊子が付属。

関係者インタビューも満載。このインタビューが、庵野秀明氏が逆襲のシャアの製作に深く関与していたことが語られた最初の公式文書なのではないかと思います。具体的な作業内容まで書かれています。それまでは庵野氏は逆襲のシャアの同人誌を作るなどしていたので、あくまでファン的な立場なのかな?と思っていましたが、ガチ関係者じゃないですか。なお逆シャアのスタッフロールでは「ガイナックス」で纏められていますので、庵野氏個人の名前は出てきません。

富野由悠季氏のインタビューももちろん掲載されていますが、そこでもまた宮崎駿氏の名前が出てくるという。どんだけなんですか(笑。

この冊子だけで 通常盤の Blu-ray との差額の元を取ったような気持ちになってしまいました(笑。

中身ですが、確かに HDRでした。後加工なので「閃光のハサウェイ」ほど緻密に全面的に HDR というわけではないのですが、「ここは眩しくなっていて欲しい」というところが漏れなく眩しくなっていて、見応えがあります。さらに良くなっているのが音声で、映像ももちろんすごいのですが、音声がそれ以上に迫力のある高音質になっているので、どちらかというと音声が映像に勝っている印象を受けました。一方で、エンドロールの「BEYOND THE TIME」の音質は置き去りにされているような気がしましたが……。

HDR化の影響なのか、再生するテレビとの組み合わせでは映像全体が暗く、色が淡くなってしまう可能性があると感じました。我が家のテレビ(Panasonic VIERA TH-65MX950)では映像モードを「スーパー」にしたところ、見慣れたガンダム作品っぽい明るさと色の濃さになりました。

改めて思うのは、逆シャアでは各モビルスーツのコクピットのスクリーンの宇宙表現がエメラルドグリーンの明るめになっていることと、リ・ガズィとかジェガンとかダミー機体とかやたら明るいグリーン系のモビルスーツが多く出てくるので、映画全体的に「緑っぽい映画だったな」という印象は残りました。(緑色に転んでいるわけではありません。)

あらためて見直すと、クェスがシャアに共感したくらいで命をかけた戦争に身を投じるか……?という疑問は残りますが、「殺しの富野」と言われているものの、終盤のバタバタと人が死んでゆく描写は、「戦争においては、どんな重要人物であっても人はこうも簡単に死ぬんだよ」ということが表現されていて、決して演出優先の不自然な死に方ではなく、シャアとアムロの「最期」に向かっての流れもすごくナチュラルにできてるなぁ……と感じました。ただ、付属冊子で富野氏が語っていた通り、もう少し戦闘シーンを減らして人間ドラマを増やした方が良かったかも……という富野氏自身の反省については、確かにそういうのは見たかったかも、と共感しました。

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