TV版が原作から改変されたので、劇場版ではアナザーストーリーとして原作通りに「久美子がソリに選ばれる」展開が見られると予想していたのですが、外れました。TV版と同じ展開でした。まぁ「久美子が真由に負ける」という原作改変は、久美子を原作より「人としての高み」に連れていくある種の「発明」ですからね。仕方ないですね。
OPのいいタイミングで「キャラクターデザイン:池田晶子」の名前(故人)が出た時には震えましたね。京アニ版の「響け!ユーフォニアム」のキャラクターデザインを確立した功労者ですからね。
TV版の11~13話(最終回)に相当する本作ですが、TV版の本編23分×3話を単純に繋いでも69分で、劇場の尺には足りません。なので新作カットは当然のように入れてくることは予想していましたが、それどころではありませんでした。公式な発表はありませんが、TV版の69分からカットされた場面がたくさんある一方で映画の尺は127分ですから、かなりの新作率です。
特に今回は「久美子(黒沢ともよ)×奏(雨宮天)」にフォーカスして再構築された印象で、そこは最近ウケている、
・ガンダム水星の魔女
・リコリスリコイル
・名探偵プリキュア
あたりにも繋がる、マイルドな百合要素っぽいなと思いました。まさかラストカットが「久美子×奏」の2人だけのタイトル回収シーンで、大人になった久美子を描いたシーンが省略、だと思わないじゃないですか…。
他にも驚いたのは、最後の「一年(ひととせ)の詩」の演奏がフルバージョンではなかったことですね。あそこに「三日月の舞」「リズと青い鳥」を持ってきてその曲から連想される回想シーンを入れるとは……そもそものメドレーの完成度が恐ろしく高くて、「一年(ひととせ)の詩」からメドレーに突入した瞬間は気が付かなかったほどでした。この完成度の高いトラックはすでに配信されていて、各配信サービスから「Echoes of Tomorrow ~私たちの自由曲~」というタイトルで聴くことができます。
スカパラの「Paradise Has No Border」が出てきた時は「おっさんホイホイなのか?」と思いましたが、娘に聞いたところ「(吹奏楽界隈では)むちゃくちゃ有名」とのことで、若者が知らない選曲というわけではなかったようです。

入場特典の「ゴールド箔押し!グラデュエーションカード」、家族3人で観に行ったので3枚あるのですが、私が久美子、妻が葉月、娘が真由を引きました。モモンガのチャームが3個出てきた「ちいかわ」と違ってちゃんとシャッフルされているのがいいですね。娘が引いた真由の羽織袴の色合いが娘の大学卒業時にレンタルした羽織袴の色合いにそっくりで笑ってしまいました。
話的にはこれで大団円で終了してしまうはずなんですが、まだアニメ化されていない原作エピソードはたくさんあるので、もしかしたら追加制作はあり得るかもしれませんね。
余談ですが私が観た上映回の裏では「まどか☆マギカ ワルプルギスの廻天」が上映中で、黒沢ともよさんが「ユーフォ」で主役と「まどか」で準主役で同時に上映中なのは流石だなと思いました。

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