MRO-FS8　選定理由は「皿が外れる」から

電子レンジが壊れたので新しいのを買いました。

本当は内釜のコーティングが剥がれた炊飯器を買い換えたかったのですが、炊飯器はまだ動きますが、電子レンジは完全に動かなくなってしまったので、優先順位は有無を言わさず電子レンジと言うことで。

予算は４万円前後。
選んだのは日立のMRO-FS8です。

最近の電子レンジは最廉価モデルを除けば、クルクル回る皿がないのが普通です。まるでコンビニの「お弁当温めますか？」で使う電子レンジのようです。

元々、電子レンジの回る皿というのは温めに使うマイクロ波が均一に放射できないために考えられたもので、マイクロ波が均一に放射できれば回転は不要なわけですね。

しかし電子レンジから皿がなくなった結果、レンジを使用した際の汚れが直接、庫内床面に付くようになってしまいました。電子レンジだけでも結構汚れる機会があると思うのですが、汚れても外して洗えず、せいぜい拭くだけなわけです。ほとんどの機種は。

メーカーに「外れないってことは、そんなにお手入れに気を遣わなくていいってこと？」と質問してみたのですが、「むしろ外れない分こまめに掃除してください」という逆の回答をされてしまいました。

朝の忙しい時間帯、夜遅く帰ってから、こまめなお手入れなんて面倒でやってられません。レンジの大掃除なんて週末程度です。でもそうすると時間が経って落ちにくくなった汚れが庫内、特に床面には汚れがたまりまくると。

しかしこのMRO-FS8は外して洗えるんですね～。
もうこれだけで決定理由になったようなものです。

別の製品ですが、実はウチの炊飯器は深く考えないで買ったもので、フタの内側を外して洗えないんですね。説明書によると濡れふきんで拭けと。

いやー、そんなのってあり？　不潔じゃね？

忸怩（じくじ）たる思いで９年間その炊飯器を使ってきたわけですが、それが「外して洗えないとダメ」信仰に繋がっているのは間違いありません。

ほぼ同等機能で、少しコンパクトなMRO-FS7という機種もあるのですが、これは庫内床面が外れません。外れないのであれば、日立にこだわる必要もなく、パナでも東芝でもシャープでも選択肢が広がりますが、そこは譲れませんでした。

あとは正面の見た目の格好良さですかね（笑
一度操作パネルが下部にある機種を使ってみたかったんです。

ツマにもヨドバシの店頭で実機を確認して貰ったんですが、最後に確認したのは「ボタンの感触がFS8の方がFS7よりいい」という点でした。確かにFS8の方がクリック感、剛性感とも１ランク上です。主婦は見た目や感触で選定する傾向がある、という調査結果を聞いたことはあったのですが、その通りだったので驚きです。

寸法は確認して置けることは解っていたんですが、
届いた実機は大きかったですねぇ…。
軽く後悔するくらい大きかったです。

もっとも、このクラスでは平均的な大きさですし、１つ下の機種(FS7)でも奥行きが5cm、高さが2cm小さくなるだけで幅はほぼ一緒なので、これが現在の水準ってことなんでしょうけどね…。ここ10年で、だいぶ背が高くなったものです。一説には、背の高いケーキを焼くためとも聞きましたが。

筐体色はグレーで、お世辞にもいい色だとは思いません。ウチはLDKなんでリビングから電子レンジが見えるんですよ。そこにグレーの大きな箱。なんか曇天のようなドンヨリした気分になります。しかしこの４万円前後クラスはみんなこんな色なんですよね。三洋だけ白だったように思いますが、白だからという理由だけで三洋を選ぶ気にもなりませんでした。皆さん、側面や背面が見えるようには設置しないんでしょうね、きっと。

あとカタログにも明記されていますが、背面は壁ぴったりに設置できますが、左右は10cmの空間が必要です。これマジで必要で、オーブンモードで使うと左右から熱風が吹き出します。左右10cmには可燃物は置いてはダメです。しかし下位モデル(MRO-FS7)だと左右5cmでOKとのことで、その点からも下位モデルはコンパクトにできています。でも庫内床面が外れない（以下略

背面もオーブンモードだと結構熱くなります。測ったわけではありませんが１秒と触っていられない感じです。キッチンのメラミンみたいな壁だったら大丈夫だと思いますが、普通の合板の家具に背面を密着させると確実に家具側が劣化すると思います。

電子レンジ動作時の音は10年前の機種よりずいぶん静かになりました。その一方で、温めが終了しても装置冷却のためファンが回り続けていることがあります。

今はこんなところです。