ネット通販でエアコンを買ってみた

10年使った三菱重工のエアコンが壊れたので、経年数からして修理するほどのものではないかと思い、買い換えることに。設置場所が5.25畳、しかも北向きの部屋なので、各社ラインナップの最小サイズの6畳用で充分。カカクコムをざっと見てみると、6畳用では3~4万円程度の機種が売れ筋のようだ。いやいや、安すぎるだろうそれ。

さらに詳細を見てみると、3~4万円の機種はもちろん付加機能が少なく、確かにエアコンなど数年経てば基本機能しか使わなくなるのでそれで充分なのだが、1つ気になったのは、ミニマム運転時の電力。下位モデルだとコンプレッサー制御が単純なのか、冷房時にミニマムでも170~190Wくらい食ってしまう。これが上位モデルになると高度な制御をするようになり、ミニマム100W前後で運転できるようになる。しかし上位モデルは軒並み11~12万円くらいする。

そんな中、ムラウチドットコムで日立の「白くまくん」の最上位モデル(RAS-S22)が限定2台79,800円で売っているのを見つけた。ヨドバシ価格が138,000円+10%ポイントだったので、これは安い。(双方とも工事費は別途で、工事費はどこで買っても大差ない。)なにかの間違いではないかと思いつつ、深夜にポチってみた。

翌日、エアコンの工事会社から電話がかかってきた。注文時に工事日の指定を8日後に希望して置いたのだが、その通りの日にちで工事が可能だという。但し、エアコンの装置自体はその業者が持ってくるわけではなく、ムラウチドットコムから前日に配達されるのだという。「前日の12:00-14:00の配達希望通りのお届けになります」と電話の向こうの女性は言った。ちょっとマテ、前日お届けなのは理解できるが、注文時のWebフォームで12:00-14:00で配達指定した覚えはない。気持ち悪かったので、「12:00-14:00指定をした覚えはないのですが」と申し出てみた。すると「かしこまりました。時間指定なしでお届けと言うことですね」ということになった。

さらに数時間後、今度はムラウチドットコムからメールが来た。出荷のご案内のメールだ。そのメールによると「お届け日時、時間指定なし」となっていた。えっ?取り付けまであと1週間あるよ?日時指定なしと言うことは、宅配便だと翌日配達? 1週間もあの巨大な室外機と室内機を部屋のどこかに置いておくことになるの? 室外機なんか36kgもあるよ!? 重くて運べないよ?

と狼狽しながら1週間過ごしたが、エアコンは予定通り、キッチリと工事の前日に配達された。ああ、あの出荷のご案内のメールは何だったんだ。驚かせやがって、ふぅ。

工事の日やって来たのは横浜市内の業者さんだった。話を聞くとネット通販で購入されたエアコンを中心に設置して回っているのだと言い、お客がどこのお店でエアコンを買ったかは全然知らないらしい。とにかく本部からFAXの指示書が1枚送られてきて、それに従い工事に行くと。工事費用は現金で工事業者に当日払う必要があり、金額と内訳は以下のようになっている。

 新機種の取り付け工事費 14,700円
 旧機種の取り外し工事費 6,300円
 旧機種の運搬、リサイクル費用 7,875円 計28,875円

ちなみにヨドバシで買った場合、以下のような費用になる。

 新機種の取り付け工事費 15,750円
 旧機種の取り外し工事費 5,250円
 旧機種の運搬、リサイクル費用 2,625円 計23,625円

但しヨドバシの場合、購入する機種により取り付け工事費が割引きになるケースがあるようだ。工事費込みだとネット通販とヨドバシでは価格が逆転するケースが出てくるかも知れないが、今回の私のケースでは本体価格で実質3万円以上ヨドバシが高かったので、工事費が高くてもまだムラウチドットコムの方が全然安い。

エアコン取り付けと言えば「真空引き」を省略する手抜き工事がどうの、という話がネットを賑わせているが、我が家に来た業者さんは手動ポンプによる真空引きを行っていた。電動ポンプは必ずしも使えるとは限らないので、現実的なソリューションだろう。

さて、無事に取り付けが完了したエアコンは、効きが素晴らしく良かった。前に付いていたのは8畳用(引越前の部屋から持ってきたおの)だったが、新型の方が全然冷える。さすがに引越1回+10年使用だと能力も落ちるのだろう。

この新しいエアコンはとにかく多機能で、いま一生懸命機能を把握しているところだ。同じような機能が複数あり、どう違うのかの把握が大変難しい。一例を挙げると、こうだ:

・「涼快」と「カラッと除湿」と「おやすみ」モードの違い。
・「ECOこれっきり」と「ECO切替」の違い。

一方で、過剰とも思えるこんな機能もある。

・生活音を感知して、出力の強弱を変える。
・リモコンの置いてある場所に風が当たるように、または風が当たらないようにできる。
・発熱体(人体等)の位置を把握して出力を制御。
・(当然のように)内部自動掃除機能
・リモコンに電池不要(太陽電池+内蔵電池)

とにかくあらゆるユーザーのワガママに対応できるようになってはいるが、その裏返しとして、自分はどの機能を使ったら幸せになれるのかがさっぱり解らない。使いながら徐々に把握してゆこう。

最近のエアコンのトレンドとして筐体のあちこちが大袈裟に開閉するものが見られるが、この機種もしかり。製品写真の代わりに、開閉シーケンスの動画を撮影したので貼っておく。


ムラウチドットコム(楽天)

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