Ene-1 GP 2021(ツインリンクもてぎ)

11/14にツインリンクもてぎで開催されたEne-1 GPに裏方として参加してきました。Ene-1 GPというのはいわゆるエコラン競技で、Panasonic 充電式EVOLTAの単3電池(1.2V)×40本をエネルギー源として走る自転車または車両の競技です。速さを競う部門と距離を競う部門があります。

GAZOOによる前回のレポートはこちら:「単三電池40本で走る「Ene-1GP」後編:雨が降る中で展開されたレース、そして結果は?」

 

準備は夜明け前から始まります。日が昇る頃から出場車両の車検が始まります。

 

徒歩でコースチェックする時間が設けられています。私は別にコースチェックする必要はないのですが、折角の機会なので歩いてみました。

 

こちらは自転車(KV-BIKE)部門で確か優勝した(←真面目に観ていない(笑))株式会社ミツバの車両。

 

こちらは車両(KV-40)部門で優勝したteam BIZON。

 

自転車、車両とも、同じ充電式エボルタ×40本なのに、驚くくらい参加車両によって速度が違うんですよね。市販のモーターをぽん付けしたところから、インホイールモーターを自作できる会社まで千差万別なのでそのような差が生じるのだと思いますが、エボルタ×40本を並列にするのか直列にするのかの構成もおそらく自由なのではないでしょうか。あとは電流制御ですね。加速に対する電力ロスを最小限にできるインバーターなどを搭載して、とはいえ最初は一気に加速して慣性モーメントを稼ぎ、あとはコースティングで省エネルギーで走る…というような制御を行っていそうなチームが強い印象でした。

 

まぁ別コースではランボルギーニの走行会が行われていて、遠くから咆吼が聞こえてくるわけですが、しずしずと走るEne-1と比較してガソリンをジャブジャブ使うランボルギーニが対照的。人間も感情が爆発したときは声に出てしまうわけで、その叫びにも似たエンジンの音は人の感情を投影しやすいと思います。

ただ、Ene-1というのは走行シーンこそどのモータースポーツと比較しても地味ではありますが、そこに至るチームの努力、何を考え、どんな議論をしてもの作りをし、何の知見を得たかというのはこの国の技術力を支える一片の礎になるのは間違いないでしょう。

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