エアー調整バルブII

「こいつをガンダムの記録回路に取り付けろ。すごいぞ、ガンダムの戦闘力は数倍に跳ね上がる。持って行け、そしてすぐ取り付けて試すんだ」

…とでも言いたくなりそうなエアーブラシのラスト1ピース、エアー調整バルブを買いました。

初めて導入したエアブラシはシングルアクションタイプで、エアーと塗料の量は常に一定となるシンプルな仕組みですが、ほどなく不満を持つようになり、エアー吐出とは別に塗料の量をレバーを引く量で可変できるダブルアクションタイプに買い換えました。

そのとき、なんとなく、エアー圧も可変できるんだろう、くらいに思っていたのですが、エアーを可変するとしたらレバーを押下する量を変えろってこと…と思いながらはや数年。やっとレバーを押下する量ではエアー量を変えられないことに気がつきました(ぉ

エアブラシを使う際には、

・塗料の濃さ
・エアー圧
・塗装対象までの距離

という3つのパラメータを目的とする表現に合わせて体に叩き込む必要があるのですが、私はエアー圧を調整する環境を持っていなかったので、塗料の濃さと距離でしか戦えていなかったのです。どうりで、なんか表現の幅が狭いと思ってた…。

小さい部品をちょっとだけ吹きたい時、低圧で吹けばわざわざ塗装ブースを出すまでもないはずなのです。一瞬、ペイントマーカーをエアブラシ化する道具も頭をよぎったのですが、いやいや、いま立派なエアブラシを持ってるのだから、これを低圧化できる手段を考えた方が良いのではないかという考えに至りました。くしくもタミヤの最新型のコンプレッサーはエア圧調節機能がついているのですが、電源センサー付きエアブラシホルダーが本体右側についていて、右利きとしてはとても使いにくい。

閑話休題。早速エア調整バルブをいつも使っているエアブラシに装着してみました。

 

重量は増えますが、確かにエア圧が自在に変化させられます。不用意に回らないようにエア圧調整の回転部は硬めになっていますが、ローレット加工の箇所を持ちながら調整すれば問題ありません。この製品にケチをつけている人は、基本的に使い方が間違っているか、不良品なのではないでしょうか。というか、これを最初からエアブラシに付けといてくれよ!って思いました。

いやぁこれでブースなしでちょろっと吹くのが億劫でなくなるので、出番が増えそうです。

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