「Keep It Smart and Silent(賢く静かな)」という名を冠したカメラが定例のモデルチェンジ。数日前から噂が出ていた EOS Kiss X7 / EOS Kiss X7iがリリースされました。
事前には相当小さいという噂があり、「EOS-b」なんてペットネームも飛び出しましたが、フタを開けてみれば全くの正統路線で、さすがマーケットリーダーとして王道を歩んでいる印象です。
特にX7の方は「APS-Cセンサー採用のデジタル一眼レフカメラで世界最小最軽量」とのこと。デジタル一眼の世界最小と言えばPENTAX Qが思い浮かびますが、APS-Cではありません。APS-Cの世界最小というと、NEXシリーズではないかと思いますが、「レフ」ではありません。「レフ」すなわちレフレックス(ミラーあり)式の世界最小、最軽量が今回のKiss X7というわけです。
4月下旬発売とのことで、卒業・入学シーズンではなく、ボーナス商戦にターゲットを定めてきたということですね。
スペックを眺めてみると、上位モデルであるはずの X7iに微妙な点が散見されます。どうも X7 が完全に新設計なのに対して、X7i は前機種X6iのマイナーチェンジモデルのようです。ファインダー視野率が X7i が0.85倍なのに対して X7 が0.87倍だったり、位相差AFの検出範囲が X7 の方が広かったり、X6i と比較してごく僅かに重くなっていたりします、またバッテリー寿命がX6iと比較して短くなっているとの情報もありますが、短くなる根拠が見あたりませんので、おそらく測定基準が変更になったか、表記ミスだと思います。
キットレンズの EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM は前モデルと比較して AF が STM 化し、最大撮影倍率が少し向上、その代わり少し長く、重くなりました。ただカメラ本体の機能と併せ、動画撮影中のコンティニュアスAFが実用的に使えそうなのが、5D3ユーザーとして羨ましいところ。
現物を見ないとハッキリしたことは言えませんが、液晶がEOSの上位モデルと同様に工学弾性材を挟んだクリアビュー液晶だったり、タッチパネルに対応しているなど、以前の「Kiss X50」のような「Kiss兄弟の下位モデル」感があまり感じられません。今回の本命は弟分の X7 なのでしょう。
コメント
海外版はSL1という名前ですし新たなモデルシリーズの一弾目なので結構気合の入った造りかもしれませんね。
同時発表のPowerShotがDIGIC6になっていたりもしますが新しいキットレンズが隠れた本命って気もします。
4世代位はキットに組まれるでしょうからそれなりの画質は与えられているのではないかと思います。