安価な高精度自由雲台を製作・販売していた、KTS(柿沼テクニカルシステム)社が平成24年10月31日で廃業していたことを最近知りました。
梅本製作所やSLIKの高精度自由雲台によく似た雲台を安価に販売していたことで「知る人ぞ知る」というメーカーでした。
この柿沼テクニカルシステム(KTS)、梅本製作所、SLIKの製品がそっくりなことに対して様々な噂があるようですが、どうも話をまとめてみると、
・KTSは、梅本製作所及びSLIK社に以前部品or製品供給を行っていたが、最近は取引がなかった。
・梅本製作所はSLIK社に部品or製品供給を行っていたが、最近は取引がない。
・現在SLIK社が販売している高精度自由雲台SBHシリーズは、梅本製作所のOEMではない。
ということのようです。国内高精度自由雲台三天王(SLIKのは日本製ではないかも知れませんが)の一角が廃業してしまったのは寂しい限りです。
さて、そうなるとこの手の(1万円前後で買える)高精度雲台が欲しい場合には梅本製作所とSLIKの二択になってしまった訳ですが、両社には価格差ぶんの品質差(梅本製作所の方が価格が高くて高精度)があるという話も聞きます。アルカスイス or 類似モデルにまでは一生到達し得ないと確信できるなら、一歩手前の選択肢として、買えるうちに買っておいた方がいいのかも…と、KTSの件を見て思いました。
もっとも、今後はマーキンスやベンロが幅を利かせたり、リアリーライトスタッフが本格的に殴り込みに来る可能性も否定できませんが…。日本のメーカーが1万円台でしのぎを削っていて、マーキンス(韓国)、ベンロ(中国)、リアリーライトスタッフ(米国)が3万円前後のバトルというのもちょっと切ないですが。
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