11/1発売の新型オデッセイ G・EX に試乗してきた(インプレッション)

スライドドアのクルマが欲しい!と家族(特に子供たち)にせがまれているのは以前にも書いたとおりですが、とはいえスライドドアのクルマって腰高じゃないですか。どうしても安定性に不安があって、二の足を踏んでいたんですね。そこにオデッセイがスライドドアになった!というニュースを聞いて、買う予定もさらさらないのに見に行って試乗までしてきました。撮影はすべてiPhoneです。

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デザイン。良くも悪くもなく普通。個人的には買うとすれば柔らかい足がいいので、アブソルートではなくこちらの「G」。これはGの中でも上位グレードの「G・EX」というモデルです。だいたい330~360万円くらい。

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何はともあれ後席電動スライドドアを開けて乗ってみます。2列目シートは2人がけと3人がけが選べますが、やっぱり2人がけがいいですね。シートが左右に広がって、3列目にセンターウオークスルーもできるんですよ。2人がけシートだとオットマンや背もたれ中折れ機構も付いて、ここがオデッセイの特等席と言えると思います。

ただ、シート表皮(モケット)は1996年に自分が買ったアコードの頃から何も変わってないですね…。新車時は毛並みふかふか、数年で毛並みが寝てツルツルになってしまう表皮です。もう少し進化できないものでしょうか…。

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後席の広さは十二分です。運転席が遠く見えます。

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今回のオデッセイで圧倒的にダメなのが、このエアコン操作パネル。目を落とさずに手探りでの操作が不可能な上に、静電タッチ式で意図しないキーを押してしまいがち。透明度の低い濁った乳白色のパネル越しに表示される温度表示など、新品なのに古びた家電のよう。えっこれで最終品?試作じゃなくて?と思ってしまうようなチープさ。ホコリや指紋も目立ちます。

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ライバルのエスティマやアルファード、MPVあたりに対抗すべく天井高がアップしましたが、その結果リアゲートを開いた際の後方への飛び出し量も増えることに。実はこのあと試乗で自宅駐車場まで乗ってきたのですが(ぉ、バックで駐車すると後ろの壁にぶつかってゲートを開けることができませんでした。折角スライドドアで側面の壁ギリギリまで寄せられるのを目指したのであれば、このワンボックスカーに迫る大きさになったリアゲートに一捻りがないのは惜しいところです。

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アルミホイールは写真で見たときには「これはないわ」と思いましたが、現物はまぁまぁ許容範囲内でした。ただ、わざわざ内側を黒く塗装して、薄い金属板が貼ってあるだけのようなデザインは、なんでわざわざチープに見えるような処理をするかなぁ…という印象を持ちました。でもこのデザイン、流行っているようなんですよね…。そんなにいいとは思わないけど…。

以上、試乗前の印象でだいぶ辛口に書きましたが、本気で検討した裏返しと捉えて頂ければ幸いです。当面買いませんけど、もし何らかの事情で買い換えることになるとすれば、このオデッセイは最有力候補です。

このあと、自宅を含む周回コースを試乗しました。さんざん「低床」を謳っているので、頭上位置は先代までのオデッセイと変わらない(=一般的な乗用車とさほど変わらない)と思っていたのですが、いやいや、頭一つ分くらい高くなっています。信号待ちで先代オデッセイと並んだのですが、相手のドライバーが低く見えました。

すなわち、乗った感じはアコードの延長ではなく、今までのオデッセイとアルファードの中間に近い高さです。これは賛否両論ありそう。アルファードやエスティマと比べれば低く安定感は感じられますが、一般的なセダンと比較すると「これでベイブリッジの上で横風10m/sを受けたらどうなるのかな」ということが少し脳裏をよぎるレベルです。

ミッションはCVTですが、空走感もなく、たいへん良く出来たミッションでした。ブレーキもアウトバーンが前提のドイツ車とは違い、きちんと日本の道路事情を中心に考えられていますので、止まるときも走り出すときもカックンとならず大変スムーズです。

今回サスペンションはリアがトーションバー式になるなど、低床化のために性能を追求できなくなった部分もあるのですが、その分ダンパーを奢っているようで、試乗した60km/hまでの速度域では何ら不満は感じませんでした。1人乗車、7人乗車のそれぞれで高速道路で緊急回避をしてみるとまた何か見えてくるのかも知れませんが…。

静粛性も過不足ありませんでした。2ボックスタイルでここまで静かならOKでしょう。高速試乗をされた方の意見も聞いてみたいところです。

家まで乗ってきたので留守番していたツマにも見てもらったのですが、評価は悪くありませんでした。問題は現在の駐車場ではバックで駐車すると壁が近くてリアゲートが開かないこと、そして前向き駐車すると駐車場が斜面(前向き駐車だと前輪側が高くなる)のため開けたリアゲートの先端が相対的に下がり、頭をぶつけやすいこと。そして開けた瞬間に荷物が転がり出すこと。

でもまぁ、トータルではいいクルマでした。過度に華美ではなく、街の風景に自然に溶け込む感じで…。これで家族で遠出したら楽しいだろうなぁと思うと同時に、このクルマの寿命を迎える頃には子供も巣立って、また小さくてキビキビ走る車が恋しくなるんだろうなぁという予感はします。


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コメント

  1. かたつむり より:

    ども。
    ホンダって、何かを犠牲にする事で、デザインを優先させる節がありますね。
    CR-Zを見た時に、試乗したかったけれど、止めました。
    いや、試乗するべきだったか…
    ではでは。

  2. mn より:

    これはないゎ

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