人間ドックで何かヤなもの見つかったらどうしますか

年1回恒例の人間ドックの案内が届きました。

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数年前からバリウム検査ではなく胃カメラを飲んでいるのですが、今回はツマの勧めもあり鼻経由の胃カメラに挑戦してみることに。

毎年、放置してよいレベルの小さなポリープが確認されるのですが、いつか放置できないガンが見つかるのではないかとビクビクしています。

特に今の会社に入職してから、深夜に夕食を食べてすぐ寝ることが多くなったので、胃が常に疲れている感じがします。月に1回くらいは、胃が受け付けずに朝食を抜いてしまいます。こんなのは私の人生で今までなかったことです。

本来なら胃を空っぽな状態にして就寝すれば胃も、そして全身もそれなりに修復機能が働く筈なのですが、それができていない感じです。

また、頻繁に起こる逆流性食堂炎も気になります。これも食道がんの原因になると聞きます。

人間の体は成長する段階(概ね20代の1回目の厄年まで)と、維持される段階と、老化する段階(概ね40代の2回目の厄年から)の3ステージに分類されていると言われますが、最近体質が変わったなぁと思うことがあり、それは具体的に言うとニキビができにくくなったんですが、そんなところからも老化段階に入ったなぁということを実感します。

職場でもテレビの中でも、40代で大病を患ったり亡くなったりする方が間々いるので、標準と比べてさほど健康的とはいえない私の場合、どこかで階段を踏み外してしまうように病気になってしまうのかなぁと言う漠然とした不安があります。

先日も咽頭がんで声を失ったつんく♂氏のインタビューがNHKで放映されていましたね。

彼は「まさか自分が」と驚いたそうです。

そう、そうなんですよ。誰もが「まさか自分が」と思うわけですよ。明日はわが身なんですよね。自分もこんなこと書いてますけど、心のどこかには「まぁ何とかなるだろう」という気持ちがあるわけで。そこを不意に突かれる訳ですよね。

さて、

仮に不治の病の宣告を受けてしまった場合、残された人生をどう生きましょうか。

最後まで仕事に打ち込みたい、仕事場で死にたい、という方もいらっしゃるようですが、自分の場合それはないかなぁと。どちらかと言えば、いや、どちらかとか言うレベルではなく確実に、仕事を辞めて家族との時間に費やしたいと、今は思っています。

いや、そうすると生活費に困りますね。亡くなれば保険金が出ますが、生きている限り生活費は必要です。医師の診断書が発行されるようなレベルで会社を休んでの治療が必要、なんてことになれば私の勤務先の場合、会社を休んでも若干の給与は貰えるようですが、でもそういう時って体調は既に入院レベルですよね。

充分貯金があれば、仕事をスパッと辞めてしまい貯金を取り崩しながら生活すると言う選択肢もあるのでしょうが、あいにくそんな貯金はないので、やっぱり仕事は辞められないのか…。

そう考えると、不治の病になった後、会社をスパッと辞めて家族との思い出を作りたいとなると、相当な貯金が必要だということが判ります。

住宅ローンは本人がなくなればチャラになるし、遺された家族の生活資金は生命保険で賄うにしても、余命で最大限の満足を得ようと思ったら貯金ですね。

とはいえ、人間、死の縁に立たされると、結構話が違ってくるなぁということを、父のときに学びました。元気なときは「延命治療なんて要らない」なんて言っていても、そもそも延命も何も高度先進治療で手がつけられないくらい病状が進行していたし、ではすぐに亡くなるのかというとそうでもなく、人間、亡くなる時はあっさり亡くなりますが、一方でそう簡単に亡くならないというのも事実だなぁと。

にしても、あっという間に人生の幕引きのことまで思いを馳せるようになってしまって、人生短いなぁとつくづく思います。思い返してみれば就職したのはバブル崩壊直後で、「いまどん底だから、あとは這い上がるだけだ!」なんて息巻いていたのが笑い話のようです。それからの日本の「失われた20年」を考えれば、1992年のどん底なんてチャンチャラおかしいですよね。もがいても、もがいても、沈んでゆく仕事。昔思い描いていた頃より、実際の仕事人生は、達成感がなく、面白くなかったなぁと。月曜から何書いてるんですかね私。自分からサラリーマン選んでおきながらね。

家庭を持てて、子供に恵まれたのが、人生で一番良かったことかなぁ。

そんなことを考えながら、鼻にカメラを入れてきます。


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コメント

  1. ghana より:

    mono-logue経由でいつも拝見しています。ghanaと申します。

    ガンにはガン保険というのがあるのはご存知と思いますが、ガン保険のなかにはガンと診断された時点で保険金が出る生前特約がつけられるものがあります。
    本来はガン治療にかかる費用負担を軽減して治療に専念するための仕組みですが、使い方はいろいろとあると思います。家族あり家もありの方ですから保険には加入していると思いますが、自分の保険を考えてみれば解決するところもあるでしょう。

    私もガンになんてなるわけないと思っていながら
    お付合いでガン保険に入っていたところ
    胃ガンになりよい実例となってしまいました。31歳のときです。それから20年以上、胃袋は失いましたが生き続けています。体験してみてわかることではありますが、ガンは死に至るからこわいのではなく症状がないからこわいのです。それとどれぐらいの期間であっても
    なかなかあっさりとは死なせてもらえないことです。

    ハードな人生を周りの方にはお薦めしませんが、
    私はこの病気にならなかったらろくな人間にはならなかったと思います。生きているから言える言葉かもしれませんが、予測のできないこととはそれをどう受け止めるかの自分が試されるものです。もうダメだと思ってもそこで終わる人はほとんどいません。
    ダメだと思った瞬間のその先が必ず待っています。
    あまり心配しすぎてもその時間がもったいないです。
    そういう心配の時間をすこしでも家族との楽しい時間に換えてみてください。
    そのほうがどんな薬よりも効くはずです。

  2. Kumadigital より:

    コメントありがとうございます。コメントを拝読しまして、改めて自分が加入しているガン保険を確認しましたところ、確かに診断時に纏まった額が入るタイプの契約になっていました。ただ、額自体はたいしたことないですが…。と言いますのも、当時は「健康な状態」と「ガンで亡くなる状態」の2通りしか頭になかったので、ガンの診断時に入る額の契約が少額になっていたのだと思います。仰るとおり、「使い方」は考えられるので、もう少し見直してみようかと思います。

    実際にガンを経験された方のお言葉には重みがあります。頂いたコメントを何度も読み返して糧にさせて頂きます。なんか胸がいっぱいになってしまい良いお返事が書けないのですが、ありがとうございました。

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