ブスと美人が入れ替わる話

少女コミックはめったに読まないし、体入れ替わりものといえば最近若い人を中心に爆発的なヒットをしているあの映画とかもありますが、「宇宙(そら)を駆けるよだか」を読んでみました。

体入れ替わりものといえば男女間で入れ替わりが定番ですが、この作品は可愛い子とブスが入れ替わるのがポイント。しかも可愛い子は性格も美人で、ブスの方は性格もブスという当初設定。普通「外観はブスでも内面は美しい」という設定にしがちだと思いますが、この作品に出てくるブス側の子は、当初は本当に救いようがありません。

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最後はそこそこハッピーエンドで終わりますが、ブスの子の方が性格ブスになってしまった理由をそこに求めますか、というところで同じ境遇にいる方が読んだらどう思うんだろう?とは少し思いました。共感するか、絶望するか、まぁウチはそうなってないしと思うか。

自分も人生の着地点が見えてきて、やはり「ああ、自分の人生ってこうだったか」と振り返る機会も間々あるのですが、それに加えてSNSなどでアイドルの素の生活などを見てしまうと、可愛い女の子の「外観」を持った人生ってどんなのだっただろう?とふと考えてしまうことがあります。そういった気持ちにフックする作品ですね。

Amazonに以下のような読者レビューがあったのですが、

非常に惜しい…でもワクワク
投稿者 torico 投稿日 2016/9/28

読者の無責任な放言を書いてしまえば3人くらい編集者がついて
構成をバックアップしていたら少女漫画の枠を超えた作品ができていたのではと
勝手な想像をしてしまいます。

いや、これは深く同意します。この作品は着眼点というか切り込み方が本当に良くて、もう少し諸々を深掘りしたり、世界観を広げて描くと、大化けした作品なのではないかと思います。(偉そうですみません。)

分量が全3巻というのもありますが、一気に読んでしまいました。3割くらい、コミックすら読まないほど本嫌いなムスメに「こういう話なら興味を持って読んでくれるかな?」という親視点で読んでいました。入れ替わりという物語の性格上、また彼女に絡む男子が罠にはめるための作戦を終盤にポーカーフェースで展開するので、本に慣れていない(登場人物の現在の気持ちが把握できない)子には難解かと思われる箇所もありますが、まぁあそこまで来たら最後まで読んでしまうでしょう。

しかし残念なことにこの作品、2巻と3巻の製本版は販売休止中となっており、電子書籍版しかありません。ムスメには電子書籍を読ませる環境を用意していないので、ここで頓挫です。サスペンス風味があり終始緊張感が途切れず、青少年的にきわどい描写もなく、興味を持って貰えそうないい作品だと思ったんですけどねぇ。再版されるんでしょうか。


宇宙を駆けるよだか 1 Kindle版
宇宙を駆けるよだか 2 Kindle版
宇宙を駆けるよだか 3 Kindle版

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