中学生の頃、いつも空腹でした。特に授業中。
そんなとき心の支えになるのは、技術家庭の教科書。
鮭のムニエルと、粉ふきいものレシピを眺めて、飢えをしのいでいたのを思い出します。
一応、両親の名誉のために書いておくと、うちはピーク時には5人家族で1日一升(10合)ご飯を炊いても足りないくらいの消費量でした。その上で腹が減っている、という話になります。

ムスコが中学生になるので、真新しい教科書を貰ってきたので技術家庭の教科書(家庭編)を興味深く読みました。まるで電子レンジの高級機に附属するレシピ本のような作りです。相変わらず鮭のムニエルは掲載されていましたが、昔ほどそそられません。写真が美麗になることで、想像力をかき立てる余地がなくなったのか、リッチなコンテンツは必ずしも感動を呼び起こさないのか、その辺は分かりませんが、自分の頃の教科書の方がよほど美味しそうに見えたのはなぜなんでしょう。

別冊の「技術編」も見てみました。案の定、コンピューター技術関係が充実していますね。私の頃には1ページも書いていなかったものです。
鮭のムニエルの話をツマにしたら、「昔も今もやってることは同じだね。昔は教科書で、いまはさしずめ『孤独のグルメ』?」
そう、今夜から Season 7 が放映でした。楽しみです。
コメント