ジャパンモビリティーショーに行ってきました(前編)

10/28(土)に東京ビッグサイトで開催のジャパンモビリティショー(旧東京モーターショー)に行ってきました。

チケットは前売り2,700円、当日3,000円、アーリーエントリー(通常より1時間早く9:00に会場に入れる)3,500円とあるのですが、アーリーエントリーを選択。毎日5,000枚の限定販売とのことですが、売り切れてはいないようでした。

東側駐車場から入場すると、エントランスっぽくない建屋の横から入場させられます(これはこれで好き)。

折角のアーリーエントリーなので、そのうち混んでて見られなくなりそうなところから見ます。

ソニー・ホンダモビリティによるAFEELA。とにかくブースに何の説明もなく、このクルマがもたらす価値について、メーカー側も苦心している様子が伝わってきます。

そもそもホンダがこの手の付加価値に手を焼いているところに、ソニーの力を借りてもどうしようもない感があり、この会社への出資はいつまで行われるんだろうと心配になります。

もう少しADAS(先進運転支援システム)とAD(自動運転)が先に進んでいればソニーの出番もあるのでしょうが、現時点では2トン近い物体を時速100km/h以上で個人が動かしているという物理的な事実をどこかに置いておくことはできません。ちょっと登場が早すぎました。

アーリーエントリー、これくらい空いています。これを1時間満喫できるなら+800円(前売り券比)でもいいかな、と思いました。

プリウスクーペとあだ名が付いた新型プレリュード。歴代プレリュードの何かをデザインモチーフにしているわけではなく、プレリュードが提供していた価値を今のデザインと技術で再現したとのこと。

普通にかっこいいです。GR86を買おうと思っていたけど、欲しいのは2ドアクーペであってスポーツの汗ではないんだよ、と感じていたユーザーの何割かは引っ張ってこられると思います。

カメラの感度を上げて車内を撮ってみましたが、スケベレバーは見当たりませんでした。あれスケベレバーって言われますけど、初代プリメーラのパワーウインドウスイッチがセンターコンソールに集中配置されていたのと同じで、利便性を追求し、助手席後席へのアクセスを運転席側からスマートに行うために設けられていたものだと思うんですよね…。

BYD SEAL。バンパー左右のザ・カゲ・スターみたいな模様はソニックセンサーらしいですね。

これはSEALではないですが、BYD車はちゃんとBS ECOPIAを履いていたり、安ブランドに成り下がるつもりはサラサラないという気持ちが伝わってきました。ちゃんとホイール中央のメーカーロゴを水平にしておくとか、行き届いてるじゃないですか。

日産の「北関東で走っていそう」とか言われていたハリボテの車。確かにハリボテには違いないんですが、これは日産が目指す将来の「クルマのある生活」を描くための映像の一部としての舞台装置のようなもので、ハリボテ感についてどうこう言うのは本質を外してるかな…という気がしました。

唐突に部品ブースに行きます。まずは豊田合成。これは産業車用の水素タンク。TOYOTA MIRAIのタンクの8倍の容量があるとのことですが、たとえばトレーラーなどを水素で駆動する場合、このタンクをさらに6本とか8本を束ねることを想定しているとのこと。

もちろん最大の懸念点である安全性については最も気を遣われていて、事故を起こしても変形までは許容しても水素漏れに繋がらないような設計にはしているのだそうです。

説明を伺った担当の方は現在の水素ステーションのインフラ普及の遅さが口惜しそうな感じでした。

豊田紡織のサーマルコンフォートシート。今までもクラウンなどで冷風が出るシートなどがありましたが、これはいかに省エネルギーで乗員の体感温度を下げるかという観点で開発されたシートで、体に対するシートの接触面積を変えたり、風を出したり吸ったりを細かく制御したり、あの手この手で乗員に不快感を抱かせることなくエアコンの動作率を下げるためのアプローチをすることを目的としているようです。

豊田自動織機のバイポーラ型ニッケル水素電池。アクアとクラウンに採用されているようです。

車種ごとに必要な容量は、この薄い板状のセルを何枚重ねるかによって変えられるとのこと。各セルは重ねるだけで良く、特に配線などは不要だそうです。キラキラ光る板がセル間の電極そのものなんだそうです。

これも豊田自動織機の樹脂ウインドウ。プリウスPHVのリアとかに使われていたものと同じでしょうか。(プリウスのは日本板硝子社製)

曙ブレーキの完全電動のブレーキ。いま世の中の電気自動車に搭載されているブレーキはマスターシリンダーのところで電気をフルード圧に変換し、各ブレーキを駆動しています。つまり各ブレーキに行っている配線は流体ホースです。一方この製品は完全に電気で駆動するため、ブレーキに行く配線は電線です。メリットとしては制御の自由性が高まるとのこと。フルード圧のようなフィーリングが出せるのか?と尋ねたところ、ユーザーがフルード圧のフィーリングと感じているものは実はブレーキ筐体の剛性で生じているもので、剛性をどう持たせるかでフィーリングはいかようにでも変えられるとのこと。そんなものなんですか。

カヤバの植物油使用サスペンションダンパー。ダンパーにもサステナブルの波が。

日本発條グループのトープラによる、カジリ防止ネジ。自動車車体メーカーにしか卸しておらず、ホームセンターなどには流通していないとのこと。まだこの分野に技術革新があるのかと驚き。

スバル。毎回なにか飛び出してきますが、ついに今回は車輪がないやつが出てきました。

マツダ。

例の車。外車ディーラーの納車室か、っていうくらい照明に気を遣っています。

これにロータリーエンジン発電機が搭載されるんですかね?(よく分かっていない)リトラは安全基準をクリアしないはずなので、残念ながら量産時はオミットされると思います。

午後になってAFEELAブースはカオスになってきましたが、皆さん何か見て得られるものはあったでしょうか? 私は冒頭にも書いた通り、時期尚早であることが分かりました。なお息子情報によると、10/29(日)からAFEELAブースは行列を形成するようなロープが張られたそうです。

後編に続きます。

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