Amazon Prime配信なのになんでビスタサイズ(ハイビジョンよりさらに横長)なんだろう…と思っていたら、映画版もあるんですねこれ。しかも予告編を見る限り、Amazon Prime版全8話を繋いだのが映画版ではないっぽいです。そもそもAmazon Prime 版は1話あたり約45分あるので、8話で360分。映画の120分に収めるのは単に繋いだだけでは成立しません。
しかしその一方、Amazon Prime版も大変な圧縮率で、TVアニメ初回特番(75分くらい?)を第一話40分ほどに納めています。そのためゴローの転生前の医師時代の話はカット、ゴローの転生前が何者かを語らずに話が進行します。そんなんで成立するの!?と思いますが、これが成立するんですよね…。編集の取捨選択の巧みさに舌を巻きました。
そしてディザービジュアルが発表された時には「うわーコスプレ感がひどい」と思っていた登場人物ですが、これが動画で見るとイメージが全然違って、まったく普通に見えます。役者で「これじゃない」感を出している人が1人もおらず、漫画の実写化としてほぼパーフェクトな回答を出しているのではないでしょうか。
もともと芸能界の闇を多く描いている本作なので、芸能界とそれほど密接に関係していないアニメ化はスムースにいったと思いますが、実写化となると本作で描かれている世界の人そのものが自らを描くことになるわけで、どう言った描かれ方をするのかと心配になりますが、まったくの杞憂。よくぞここまで振り切ったというくらい原作に忠実です(前述の通り、大幅に時間軸が圧縮されているのは別として)。
星野アイ役は元・乃木坂46のセンター、齋藤飛鳥。CGだと思いますが白い花びらが舞う殺生シーンは泣けるほど美しかったですね(そのシーンに美しいという表現もどうかと思いますが、原作もそうなので…)。
アクア役の櫻井海音(Mr.Children桜井の息子)も違和感なかったですねぇ。VIVANTの堺雅人の若い頃の役もそうだったんですね。気がつきませんでした。
総じてコミック原作のドラマ化としてはかなり高水準の出来栄えだと思います。これは映画も見に行くかな…。
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