日産の「開発期間20か月短縮」は「もしかしたら踏み倒せる借金」か?

Car Watch:日産、新型「スカイライン」開発期間を20か月短縮する「PCS-T」とは 「開発期間が短くなっても品質は落ちない」と山口一之執行職

一回読んで理解できなかったので、何回か読みました。AIにも助けてもらいました。今の仕事でこういった案件の片棒を担いでいることもあり、気になります。

まず前提として、いま日産はピンチだということです。経営状態は芳しくなく、新型車のリリースのペースも悪い。その状況下でここ数年をどうやって乗り切るのか、それを考えたのだと思います。

起死回生の策は「新型車を短期間で開発し、矢継ぎ早に市場投入すること」。車の開発は長い期間がかかるため、発売される頃には搭載されるデバイスが型遅れになってしまうなんてことは日常茶飯事で、最近のデジタル化でその傾向がさらに加速しています。同じタイミングで発売した、開発期間の短い中国の車に装備で劣ることもあるでしょう。

そこで日産は、開発プロセスを見直しました。いくつかのプロセスはDX化し、いくつかのプロセスはバッサリ削りました。従来の日産の開発プロセスの中にはもはや「なぜこのような仕事のやり方になっているのかわからない」ものが多々あったろうと思います。それを全面的に見直して、再構築したと。

しかし、削ったプロセスの中には、始まった理由は不明だが削るべきではなかったプロセスも存在するはずです。上の表の赤い部分ですね。もしこの赤い部分が本当に存在し、従来の日産車の商品力や品質の一部を担っていたとするならば、3年後、5年後とかにその部分をなんとかするためのコスト(販売支援金や追加の開発費、リコール対応費)がかかる可能性があります。

すごくざっくりいうと、それら「将来かかるかもしれない費用」のリスクを取ることで、今のピンチを乗り切ろうということです。借金とはまた違うと思いますが、「もしかしたら返さなくても済むかもしれない借金」という言い方がしっくりくる気がします。

ちなみに自動車開発の過去において、こういった過度な工程削減を行なって「やらかした」事例はいくらでもあります。それは日産も百も承知だと思いますが、会社が潰れてしまっては元も子もないということなのでしょう。

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