「核のごみ」の文献調査を茨城・常陸大宮市に打診

経済産業省が茨城県の常陸大宮市に核ごみ処理施設の文献調査を打診したそうです。

核ごみ文献調査「メリットはお金」 茨城・常陸大宮市長が会見で言及

まだ文献調査の段階で建設から運用までには果てしなく長い工程とハードルがありますが、もし最終処分場の建設まで実現すれば、日本初の高レベル放射性廃棄物の最終処分場ということになります。

これは常陸大宮市民にとっては寝耳に水だったようですが、市長は案外乗り気のようです。私も誤解していたのですが、納める核のゴミは10万年レベルの長期間にわたって放射能が残りますが、処理方法自体は「次世代がここに埋まっていることを忘れても差し支えない」ような方法で埋めるんですね。となると、次世代に対する迷惑度は、風評被害が中心ということになります。あの辺の特産物というと「奥久慈しゃも」という高級ブランド地鶏がありますが、その辺への影響とかもあり得るでしょうか。(奥久慈しゃも、マジで濃厚で美味しいので、見かけたら一度はおすすめ……)

地域的には考えれば考えるほど「確かに常陸大宮はアリかも」と思わせる条件が揃っています。私は茨城県のひたちなか市より北側は、数百年というスパンで見ると人が住む地域としてかなり縮小していくんじゃないかと思っていて、そもそも風評被害というのも存在しなくなるんじゃないかと思ってるんですよね。

それと何より、東京から直線で110kmという絶妙な距離がいい。これは最大の需要地である首都圏の人たちに対して、核のごみの存在を意識させ、考えさせるには近からず遠からずちょうどいい距離なんじゃないかと思っています。これがたとえば北海道だと遠すぎて普段は意識しないし、茨城の筑波とか栃木の足利あたりだと近すぎて大反対運動で成立しない。ちなみに今日は常陸大宮市役所前で10人()の反対運動が起こったそうです。

茨城の東海村近郊に住む方にとっては、東海原発がせっかく廃炉に向かって工程を進めているのに、「核フリー」になることなくまたこの辺に核の話が来るのかよ……と残念な気持ちになる方もおられるかもしれませんね。

日本初の商業用原子力発電所が茨城県の北の方(東海村)で始まり、そして核のごみの処分まで茨城県の北の方(常陸大宮市)で始まるとするならば、何か因縁めいたものも感じます。

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