EOS 20Dユーザとしては出来映えが大変気になるところ。早まってしまったか、それともやっぱ20Dで良かったと安心できるか、ドキドキだ。
感想。本体は樹脂素材ながらも、EOS 20Dばりのざらざらした表面仕上げで爪も研げるところまで20Dと同じ。金属素材の20Dとの質感の差は勿論大きいが、旧Kiss Dよりはかなり改善している。
筐体サイズは右手小指どころかヘタすると右手薬指まで宙を彷徨いかねないほど凝縮されている。モードダイヤルおよび電源スイッチは20Dのものより明らかに回しやすいが、20Dのダイヤルが回しにくいのは立場上仕方ないかとも思う。
レンズセットのEF-S18-55mm F3.5-5.6 II USMはズームワイド端で繰出し量(全長)が最短にならないのが惜しい。
シャッター音はなんちゅうか、優しい感じの音。俺はすっかり愛機の20Dの音に慣れてしまったので物足りなく思ったが、過去の「サイレントEOS」には少し近づいた。
上下左右キーから感度設定をダイレクトに呼び出せるのは便利だが、あくまで年に何回しか使わない人に優しいユーザインターフェース。指先に機能を叩き込ませるほど使う場合には、EOS 20Dのインターフェースの方が優れている。
買い物ガイドとしては、EOS 20Dの大きさ、重さを「ウヘッ」と思った人は間違いなくKiss DNの方が幸せ。逆に銀塩EOSからの乗り換えでKissDNの質感、操作感に疑問を持ったのなら思い切って20Dに逝っといた方が幸せ。20Dの重量、大きさは性能の1つであると考える人も20Dの方が幸せ。コンパクトデジカメからのステップアップならKiss DNがオススメ。
しかしキヤノンは本当に用途別の作り分けが上手だ。Kiss DNと20Dは全然違うのに、それぞれ「いいねぇ」と思える。
で、20Dユーザとしてはどうかって? んー、人それぞれだろうけど、俺は20Dで正解だったな。未だに家計への小遣い前借り分の返済が続いているが…。
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