ユーザにそっぽ向かれるとは考えていないのか

CEATEC JAPANに合わせて松下からもブルーレイDIGAおよび、従来のDVDにハイビジョン記録ができる「AVCREC」を搭載した普通のDIGAも登場。先に発表になったソニーのブルーレイレコーダと併せ、概ね本田雅一氏の2007年8月21日の記事通りの展開になったのだが、よく解らないことが。

本田雅一氏の記事によると、AVCHDが従来のDVDのVFフォーマットに相当するとすれば、AVCRECは従来のDVDのVRフォーマットに相当するのだという。松下、ソニーともDVDにハイビジョン記録するAVCHDビデオカメラを発売している。AVCRECは平たく言えばAVCHD+著作権保護のための暗号化(AACS)と言えるのではないかと思うが、だったらAVCHD策定時に当然据置型での利用を考慮してAACSを取り込んでおけば良かったのだ。

最近は規格策定から製品発売までが異様に短く、規格、製品ともメーカー内であまり揉まないで(深く考えないで)世に出してしまうケースが散見される。AVCHDだってもう少し揉めばAVCREC相当の機能が入ったはずだ。そうすればAVCRECとAVCHDという似て非なる記録規格が僅か1年で2規格もできなかったはずだ。AVCHDはメディアを決めていない規格だ、デジタル放送の受け皿はメディアを限定してDpaにお伺いを立てる必要がある、というのは早く製品化したいための詭弁である。記録規格が乱立してユーザからそっぽを向かれることなどまるで考えていない。

とはいえ、個人的には買うとすれば、松下のブルーレイDIGAの500GB版(BW800)か、ソニーのブルーレイの上から三番目(BDZ-T70)かな。(全然そっぽ向いていない)

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