松下ストラーダがゼロスピンドルに

松下もPND(パーソナル・ナビゲーション・デバイス)に参入。

最近の車内デザインは1DINとか2DINとかを無視して自由にデザインされていることが多々あり、どうしてもインテリアに溶け込んだナビとなるとメーカー純正となってしまう。車外品のカーナビの需要は厳しいことになっていることは容易に想像がつく。カーナビメーカーにとっては、いかにメーカー純正ナビ市場に食い込めるかがカギだったのではないだろうか。

しかしPNDの登場により、その市場に変化が出てきたように思う。もともとナビ後進国であるEU圏やBRICsで売るために開発されたPNDだが、その破壊力は想像以上。

ソニーのPNDであるNAV-Uが実売５万円前後、しかも予想を裏切る（失礼）良い出来だったため、インテリアに溶け込んでなくても「カーナビなんてこれで充分じゃね？」という客層が出てきている。そこに松下の追撃である。もうPNDはある程度の割合を占めるのは間違いないだろう。

逆に、PNDを標準装備する車種が現れるのも時間の問題かと思う。インテリアに溶け込むメーカー純正のPNDもアリだとは思うが、一方で、従来の高機能なナビを欲するユーザもいるはず。メーカーとしては純正ナビをPNDにするか否か、またはPNDとHDDタイプの両方を揃えるのか、空気を読むのに悩むところだろう。

ところで上記の松下のPNDの記事にある、ナビの画面サンプルだが、なぜか保土ヶ谷バイパスの「藤塚出口」の画面になっている。藤塚出口と言えばソニー横浜リサーチセンターの目の前。松下一流のジョークだろうか。