R8のソフトウエア歪み補正はプレビューにも効く?

本機はみんぽすからの借用品である。

R8にはソフトウエア歪み補正が搭載されており、それはプレビュー画面と撮影後の画面で歪みの度合いが違うことから解る…という話をkakaku.comで読んだのだが、

「歪曲収差比較してみて自分でもビックリ!撮る前の液晶画面より再生画のが歪みが少ないですね。」
2008/03/06 22:12 [7494664]

試してみた。

Excelで作った方眼紙を壁に貼り、三脚に取り付けたR8のワイド端で撮影。同時にR8のモニタをEOS 40Dで撮影した。EOS 40Dのレンズの歪みによる影響を最小限にするために、単焦点レンズ(EF 35m F2)を使用し、しかも画面中央部だけを使ってR8のモニタを撮影した。もちろん、各レンズの中心軸はできるだけ被写体の中央に来るよう、三脚で位置を調節した。

これがR8で撮影した映像。白黒反転してある。

r8yugami1

そこに40Dで撮影したモニタ画像の黒線を上に重ね合わせてみる。黒線がズレていれば上の写真に示した白線が見えるはずなのだが…

r8yugami2

白線がほとんど見えない
すなわち、プレビュー画像と撮影画像に差がない。

確かに、その辺のわかりやすい風景を撮影しても、プレビュー画像と撮影画像の間には歪みに差はない。

うーむ、この方法では証明できないか。
しかしサイカさんの検証結果と異なってしまった。サイカさんの「R8のEVF表示と実際の記録画像を合成」を見ると、右上と左下のズレが大きい。たぶんR8を撮影したカメラ自体の歪みか、もしくはR8を撮影したカメラがR8に対してやや右向きか左向きだったのではないかと推測する。

kakaku.comに投稿した人も、何かの間違いじゃないかな。

まぁ、R8がズーム倍率の割には驚異的に歪みが少ないのは事実。ちょっとGRDへの決心が揺らぐが、R8を握れば、「ああ、俺はこのカメラに選ばれなかった」と思う。続きは後程。

【以下 2008/4/14追記】

俺が測定した環境では、原画の縦横比に対して、

RICOH R8の撮影結果のアスペクト(縦横)比が約0.3%縦長、
EOS 40Dの撮影結果のアスペクト比が約1.2%横長、
R8のモニタを40Dで撮影した結果のアスペクト比が約2.1%縦長、

という結果が出た。これだけ各パラメータに誤差があると、2つの方眼をアスペクト比を保ったまま綺麗に重ね合わせることは困難である。

今回はアスペクト比を検証するのが問題ではなく、歪み量を検証するのが目的なので、マス目ができるだけ合致するよう、アスペクト比を調節した上で重ね合わせてある。歪み量に差が生じている場合、アスペクト比を調節してマス目をあわせたところで、合わせきれない直線の歪みが生じるはずである。

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