ATOK Sync:たいして回収できない月額料金を回収するためのコスト

ATOK 2011を入れてみた。Mac+WindowsのDL版。
手元の環境だと、Macは2009から、Windowsは2008からの更新になる。

さて今回の売りの1つ、「ATOK Sync アドバンス」。複数のMac間は勿論、MacとWindowsでも辞書や学習結果がシンクロできる。試してみたが、なるほどこれは便利。しかしこの機能を使うまでがけっこう面倒。最初のATOK 2011のインストールパッケージにはSync機能は含まれておらず、インストール後にアップデートを掛ける必要がある。

さらに面倒なのが、このSync機能がジャストシステムが運営するクラウドストレージ「InternetDisk」を利用して動作するため、そのサービスに申し込む必要があるのだ。しかもこのサービス、よく読んでみると無償なのは当初12ヶ月間だけで、13ヶ月目以降は最低315円/月かかる。

atok_sync

もちろん1年後にも新しいATOKが出るのだろうから「お布施」をすればまたおそらく12ヶ月は無償で使えるのだろうけど、お布施しなければ月額315円払わないと同期できない。

同期すべき辞書データがどれくらいの容量があるというのだろう。2回目以降は差分なので、おそらく大抵のユーザーで10kbyteもないのではないか。これっぽちのデータを同期するのに、315円/月。納得できない。私だったら、おそらく1年後に有償でInternetDiskサービスを継続することはないだろう。

なにもInternetDiskなんて重いフレームワークを使わなくたって、「30日以内に起動したマシンにだけ同期できる」というようなルールを作れば、ジャストシステムが預かる同期用データの量は有限にできる。おそらく全ATOKユーザーが使ったって、イマドキのHDDの1台分とか、2台分くらいのデータ量だろう。

AppleがiCloudの同期サービスを無償で提供するのとは対照的だ。もっとも、「ATOK Sync」自体はiCloudよりずいぶん前に編み出された概念であり、iCloudの考え方を参考に、今後運用が見直される可能性もあるだろう。

もはやATOKはMacOSより高価いソフトになってしまったし、「同期すること」自体は有償の付加価値ではなくなりつつある。ジャストシステムには「ATOK Syncを実現するための価格のルール」ではなく、iCloudのように「ATOK Syncを無償提供するための運用ルール」を考えて欲しい。

何割のユーザーが毎年ATOKを更新し、何割のユーザーがATOK定額制サービスを利用(定額制サービスのユーザーにはSTOK Syncがずっと無償提供される)するのかを考えれば、ATOK Syncを無償で維持するための持ち出しはそう多くはない。だったらスッパリ無償機能としてしまった方がユーザーに気分良く使って貰えるのではないか。

どうも「たいして回収できない月額料金」を回収するために、すごいイメージダウンをしているような気がしてならない。

atok_sync_icon

にしても、メニューバーのATOK Syncアイコン、邪魔だ…。


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