家のパソコン机で使っている椅子が、いよいよまずいことになってきた。
2009年にもすでにまずい兆候が見られていたのだが、最近本当にまずい。どのくらいまずいかというと、まず座った瞬間にストーンと座面が落ちる。必ず落ちるのではない。時々落ちるのが厄介だ。でもこれは2009年もそうだった。
最近まずいのは座面がガタついてきたこと。ガスダンパー軸と座面の間の接合がどうにかなってきた感じだ。これはある日突然ポッキリ倒れそうだ。私だけの感覚かと思っていたら、ツマも危険を感じていたようだ。
もっとまずいのは、その折れそうな接合部の様子を確認しようと椅子を横倒しにしたら、そのガスダンパーだか接合部だかのあたりから、黒い粉がドバーッ!とこぼれてきたこと。量にして大さじ3杯くらい。これが砂糖だったら卵4個使って甘々で幸せな厚焼き卵を焼けるくらい。深夜の出来事であまりにも焦ったので、戦いの中で戦いを忘れた。すなわち証拠写真はない。何の粉?どこから出てきた?さっぱり解らないけど、何か椅子を構成していた要素が削れるか分解して出てきたものであろうことは想像できる。
さてこれは、本格的に崩壊する前に新しい椅子を探さなければならない。アーロン?コンテッサ?いやいや、そんな予算はない。メルセデスEクラスがいいのは解る、そりゃそうだけど…という気分。想定する予算は1万。近所のホームセンターに併設された家具屋を見てみた。1万円クラス…漏れなくMade in Chinaである。Made in Chinaのガスダンパー採用の椅子と言えば、この事故が脳裏に浮かぶ:
「パソコン用のイスが爆発、座っていた14歳少年の肛門に棒が刺さり死亡」
まぁこれは極端な例だとしても、私が今使っている椅子もガスダンパーの問題を抱えている。しかも店の品揃えの問題なのか、店頭にあった1万円で買える事務椅子は、いずれも私が10年前に買った1万円の事務椅子より質感が低かった。肘掛けはフニャフニャ、そして座面は小さい。全体重を預けるにしては、1万円では足りないと言うことか…。
予算枠をある程度広げるのであれば、やはり以前座ったイトーキの「プラオ(PRAO)」の座り心地が良かった。というか、これ、オフィス用椅子としては標準的なもので、最近の小綺麗なオフィスによく置いてあるものだ。ただいかんせん、価格が5万円を越えるようだ。ここまでくると、あと数万足してアーロンのローエンドモデルが見えてくる。いくらなんでも5万は出せない…。
と思ってイトーキのカタログを眺めていたら、どうもプラオの技術を家庭用椅子に転用した「コペル(COPEL)」という製品があるのが目に留まった。なるほど「プラオ」はオフィス用の品質基準で作られていて、それは家庭用にはオーバースペックであると。「幅広い体格に対応できるので、家族共用のパソコンスペースにもおすすめです」かぁ…なるほど。値段は…3.6万かぁ。いい値段するなぁ。
しかも今は進学時期のためか、学習机とも組み合わされる「コペル」は納期が長くなっているようだ。あとどれくらい今の椅子で耐えられるのだろうか…。価格も納期も微妙に私のに需要に対してアンマッチ。ううむ、どうしよう…。
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コメント
アスクルに出ている事務チェアーは1万円ちょっとですが、なかなか質感のいいものがおおいですよ。ただし、足のころころはあまり品質はよくありませんでした。
こちらのエントリーを見てプラオを買いました。いわゆる中古オフィス家具店で14000円ほどでした。これは快適。中古でもまったく問題ありませんよ。