iPhone 16 シリーズの件

価格が据え置きになってまずは何より。円安が進行した感覚はありますが、昨年 iPhone 15が登場したころの為替レートは147円/ドルでした。今日は143円/ドルですね。昨年も今年も日本の費税分を除けば米国より若干安めの価格設定がされており、日本への配慮がうかがえます。

目玉機能の Apple Intelligence は日本では来年以降の実装ということで、現時点では「少し電池が長持ち」「少し充電が速い」「少し動作が速い」「Proは少し大きくなって重い」「Proは望遠が5x」「カメラ用のボタンが追加」「Wi-Fi 7に対応」「ミリ波5Gには変わらず非対応」というところで、iPhone 16の価値を判断することになります。

Apple Vision Pro を軸に推進する「空間ビデオ」「空間フォト」を撮影するため、無印のiPhone 16ではカメラが縦一列(横に構えた時に人間の目と同じように2つのカメラが水平に並ぶ)になるということは予想されましたが、16 Proの方では一列にならなかったのは意外でした。もっとも、本当に16 Proでも一列にしてしまうと、MagSafe と干渉してしまいますし、引き続きカメラ面から見て左に縦一列で並んでいる2つのカメラのみを使って「空間ビデオ」「空間フォト」に対応するということなのでしょう。なお仕様上の3つのカメラの呼び方は、「広角」「標準」「望遠」ではなく「広角」「フュージョン」「望遠」に変更されているようです。

カメラ用の専用コントロールボタンが追加されたのも意外でした。てっきりアクションボタンが廃止された上で装備されるのかと思いきや、アクションボタンは残したままでカメラコントロールが追加。伝わる人は少ないと思いますが、EOS R (初代)の「マルチフアンクションバー」に似ているなと思いました。

アクセサリでは不評だったファインウーブンケースが廃止。後継製品はなく、シリコンケースとクリアケースの二本立てになりました。その代わり、Beats 社からもケースが発表。硬質プラスチックのようです。

サードパーティ製アクセサリにも興味深い動きがあり、著名なメーカーの画面保護ガラスに軒並み黒縁が付いています。これはおそらく、画面が狭額縁になったために、ケースとの干渉を避けつつ画面全体を保護する絶妙な寸法の保護ガラスを量産することが困難になったのではないでしょうか。緑が虹色に見えたり、微妙に画面表示領域をカバーできていなかったりすることを隠すために黒縁を設けざるを得なくなったのではないかと予想します。

さて買い替えですが、私はiPhone 15 Pro 256GBから16 Pro 256GBに買い替えようかと思っています。iPhone 16の価格が据え置きだったことと、15 Proがフリマ市場であれば購入時の価格の67%以上で売れそうだと踏んでいるので、「3年ごとに買い替える」場合と比較して、「3年後のiPhoneの売却益」分しか違いがないからです。3年後のiPhone の売却益が仮に3万円だとすると、1年あたりの価値は1万円。Macより使用時間が長いデバイスですし、年間1万円の負担でその年の最新iPhone が使えるのであれば、まぁアリかなと考えます。

コメント

  1. […] 順当な進化で、逆に言えば面白味に欠けるという論調も多いiPhone 16 Proですが、14 Proから見ると進化ポイントは多いです。個人的には今回初搭載のカメラコントロールが面白そう。EOS R (初代)の「マルチフアンクションバー」に似ている と書かれていたりしますが、ワタシもそう思いました。ビデオではズーミングや機能切り替えに使っていますが、絞りの操作に使えると楽しそうです。 ただ、このインターフェイスはケースメーカー泣かせになりそうですね。純正ケースはどうやってんだろ。 […]

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