そんなわけでGitzoの0型4段を買ってしまったので雲台はどうするかなということになるのですが、手元にGitzo GH1382QCという0型にもマッチする雲台があるのでそれがいいじゃないかと思うのですが、クイックリリースプレート、好きじゃないんですよねぇ…梅本雲台は高くなってしまって買えないし、中古も滅多に出てこないので、SLIK SBH-255 DMあたりなんかいいんじゃないかなと思っています。(梅本と外見は似ていますが、中身は全くの別物です。)
で、梅本雲台。新型のType-S に移行して価格が3倍前後になったので完全に手が出なくなりました。まぁそういう事情を抜きにしても、Type-S の理論を読んでもちっとも理解できなかったのです。理解できなかったのは今回のキーパーツとなる真鍮製のショックアブソーバー。これがボールの下でどんな働きをしているのか、解説を読んでもイメージできなかったのです。特に、ショックアブソーバーをアピールしておきながら、最終的には専用グリスが必須になっているところですね。凄いのはショックアブソーバーなのか、グリスなのか。
ですが時代はAI。Gemini と ChatGPT に解説文を読んでもらって壁打ちしたところ、理解できました。
要は、こういうことです。
・ボール雲台において、いわゆるカックン現象を抑えたり、動き出しをスムーズにするためには、ボールの静摩擦係数と動摩擦係数の差を極限まで縮める必要がある。
・そのためには金属部材だけではダメで、「高粘度グリス」の流体特性に頼る必要がある。
・ショックアブソーバーの本当の意義は、「超精密に削り出した真鍮パーツでボールを優しく包み込み、その隙間に『指定高粘度グリス』を完璧な厚みで閉じ込めることで、グリスの粘性効果を100%引き出す」こと。
・つまり「金属パーツ(真鍮)の精度」は、このグリスの膜の厚みをミクロン単位で完璧にコントロールするために必要とされており、最終的に動きの質を決めているのは、やはり間に挟まったグリスである。
つまり主役はグリスで、真鍮製のショックアブソーバーはグリスを完璧な厚みで閉じ込める超精密な器に過ぎないと。ちなみに ChatGPT も Gemini も同じ答えが出ました。
以前の梅本雲台の弱点(美点でもありますが)は「固定ノブを緩めた瞬間に全てがカックンしてしまう」ことであり、ボールへのフッ素コーティングなどで滑らかな操作性を獲得している世の5万円クラスの雲台と比較するとどうしても見劣りするものでした。梅本雲台は当時1万円台だったのでそれを踏まえればすごくコスパは良かったのですが、更なる高みを目指すためには「緩めた瞬間に即カックン」を克服しなければならなかったのだろうと想像します。その結果がこの真鍮製のショックアブソーバー+高粘度グリスというわけです。ただ、やはり「グリス」を前面に出してしまうとどうしても安っぽく見えてしまうことから、ショックアブソーバーというメカニカルな響きを前面に出す説明になっているのだろうなぁと思います。
従来モデル比約3倍の価格差は何に支払われているかというと、「超精密な隙間に指定グリスを閉じ込めるための、職人の異様な手仕上げの手間」ということですね。工業製品というより、もはや工芸品の領域です。
で、腹落ちしたから Type-S 買いますか?ということですが、衝動買い三脚の道連れとしてはあまりにも高すぎるので、手元で非稼働の Gitzo GH1382QC をまずは使ってみて、それでも納得いかなかったら SLIK SBH-255 DM にしようかと思います。
いやぁそれにしても以前分からなかったものが AI に噛み砕いて解説してもらえるって面白いですね。


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