先日1時間ほどEOS Kiss X2を弄る機会があったのだが、いやーすげぇなアレ。ちょっとEOS 40Dの存在感が脅かされる感じ。
何が凄いって、まずは質感。よほど解ってる人でなければ、40Dの中身がダイキャストで、Kissはエンジニアリングプラスチックだなんて気がつかないんじゃね?っていうくらい今回のKiss X2は質感が高い。
次に操作性。確かに40Dに比べればダイヤルがない分、超クイックな操作はしにくいのだが、普通のユーザにはこれで充分だろう。
右肩の液晶は背面液晶で兼用されているのだが、字が大きくてかえって見やすい。消費電力の面では不利かも知れないが、もともとEOSシリーズは超低消費電力なのでさしたる問題にならない。
ファインダー下のアイセンサー(接眼センサー)により、ファインダーを覗こうとすると背面液晶がスッと消灯して眩しくないのもいい。これはキヤノンの専売特許というわけではなく他社にもあるが、あうんの呼吸で消えてくれるので気分がいい。
それでいて画質は40Dを超えているという報告もあるくらい。電源スイッチの位置も40Dより解りやすく誤動作しにくい位置にあり、本体は軽量。これがレンズキットで8万円前後なのだからよほどクイックな操作性や連写速度に拘りのあるユーザでなければ40Dを選択する理由はないように思う。
ボディだけなら6万円台。もうEFレンズが余っているユーザは、サブ機にボディだけ買ってみようかというようなことを本気で検討してもいいような値段である。余っている単焦点や安ズームを付けっぱなしにしたらお散歩カメラに最適だろう。
今回弄ってみて「Kiss」という名前でもはや馬鹿にできない領域に達していると思った。でもkissという名前に若干の気恥ずかしさも感じるのも事実なので、kissのバッジの当たりをなんとかするアクセサリがあると嬉しいところ(笑
参ったなー。俺的には拘りがあるので40Dクラスの発展を願いたいのだが、エントリーモデルでこの完成度を出されてしまうと、40Dクラスは今後どう発展していくのだろうか。
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