統計値はかくも非情

会社の先輩が45歳で亡くなったので、葬式に行ってきた。肝臓ガンのようだ。

毎年人間ドックを受けているはずなのに、どうしてこんなことになったのかよく解らない。1年ごとのドックでも、ガンの進行に追いつけない場合もあるということか。

今から約1年前に「治療が進行しなかった場合の生存率は、5年後で0%」と言われていたらしい。そして治療は進行しなかったようだ。

俺が彼の生存率の話を聞いたのは彼の治療開始とほぼ同時の頃だったが、あまり実感がなかった。何となく「そのうち治って退院するだろう」くらいの感覚でいた。一時期は人工肝臓を腰からぶら下げて出社していたこともあったので、快方に向かっているようにも見えた。

しかし実際は統計データの通りとなった。人間はあまりにも非情な出来事には感覚が鈍くなるようにできてるのかな、と思った。

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