Parallels Desktop 5 for Mac(Switch to Mac Edition)レビュー

Parallels Desktop 5 for Macがモニター当選したのでレビューする。

Parallels Desktopというのは、Windowsをintel Macで走らせるためのソフトの1つ。今回試用したのはParallels DesktopのSwitch to Mac Editionというパッケージで、今まで使っていたWindowsマシンから特殊なUSBケーブルを使ってシステム丸ごとMac上に引っ越してしまおうという製品である。

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写真はイメージです

Macにスイッチしたものの、Windowsの懐かしのあのソフトが忘れられない。あのソフトがあったら便利、そういうケースは結構あると思う。また、そういった縛りがあるお陰でMacにスイッチできないケースもあるかも知れない。Switch to Mac Editionは今使っているPCからWindowsごと引っ越すことでシステム再構築の手間が省ける製品である。Windows用でも「システム丸ごと新しいPCに移動」ができるユーティリティを見かけるが、いわばそれの「Macに移行できる版」である。

早速、すっかり使わなくなったPentium M 1.3GHzのPCとintel Mac(Late 2009 Core i7)をUSBケーブルで接続し、システムを丸ごと転送してみた。このとき、いくらマシンが遠くにあってもUSB延長ケーブルやハブを使ってはならない。そういったものを使うと、特殊なUSBケーブルが上手く動かないようで、転送がうまく行かない場合がある(実はそこでハマった)。

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転送するためにはMac側とPC側に、それぞれ製品に同梱されている「転送用ソフト」をインストールする必要がある。

転送が始まってしまえばあっという間で、転送自体は私の環境(HDDは13GBほど使用していた)で15分ほどで完了した。ちなみに両者がネットワークで接続されていればそちら経由でも転送は行えるが、802.11gの無線LAN環境では、USBで15分で終わるところ、「残り5時間」などと表示されたので、やめた。USBケーブルが使えるのであればUSBを使った方がいい。

転送後に、Mac側で、システムの加工?が行われ、この処理にも15分ほどかかった。Windowsが起動し、プロダクトキーを求められるので、転送前のPCのWindowsのプロダクトキーを入力する。(当然、これを行ったからには転送前のPCを使ったり、システムをそのままにして転売してはならない。) 1時間もかからずにPC側の環境がそっくりそのままMac上に再現されてしまった。いやー良くできてる。

実は私は既にMac上で、Parallelsのライバルソフトである「VMWare Fusion」を使っているのだが、それと比較して、Parallels上のWindowsは少し軽く感じた。気になったので両者のベンチを取ってみた。ベンチマークアプリにはHDBench 3.3.0を使用し、PentiumM 1.3GHz PCのスコアを1.0(基準)として正規化した。

以下、結果のグラフである。クリックで拡大する。

Parallels_vs_Fusion

一見、VMWare(青線)がスコアが高いように見えるが、実際に触ってみてはParallels(赤線)の方が軽いというのは、おそらくHDD Readのスコアが影響しているように思う。しかしここで大事な情報。私が試した環境では、VMWareの方のWindowsは、MacのBootCampと共用のシステムのため、もしかしたら大幅に不利になっている可能性がある。

ParallelsのWindowsを使っていて気になったのは、画面回りが速いことは速いのだが、VMwareよりチラつきが多いこと。まぁチラついて速いか、チラつかずにそこそこの速度か、はどちらがいいとは一概には言えないのだが。

でもまぁ、VMwareとの速度比較はともかく、元のPCから比べると爆速になっているので、Windows XPマシンとして何ら不満のない速度である。ハイビジョン動画もコマ落ちなしで再生できるようだ。

何よりVMWareより高価いパッケージの真価は、今まで使っていたPCを丸ごと転送できる点に尽きる。Parallelsのシステム全体も、各種設定項目などVMwareより細かいところまで造り込んであり、高いだけあるという印象。OSのインストールの手間と時間をお金で買うと考えれば、これはアリなのではないか。

…と思ったらパッケージ版は大差ない価格なのか…Parallels、頑張ってるなぁ…。

【補足】
Fusionには見あたらない「サスペンド」機能がすごく使いやすい。数秒で起動するWindows XP、これは便利だ…
(でもWindows XPって何日連続稼働OKなんだろう?(笑))

コメント

  1. ito より:

    商品名間違えてますよ

  2. furakoko より:

    MacのBootCampと共用のシステムのため「サスペンド」機能が動作していないだけではないでしょうか?
    BootCampと別の仮想マシンであれば、「サスペンド」機能は普通に使えてますよ。
    メモリを多く積んでいれば、MAC、WIN環境が本当にシームレスに使えます。
    VMにもPCの移行機能はありますが、ケーブルは付属していませんね。ケーブルだけ欲しいという人もいるようです。

  3. TM より:

    「転送前のPCに貼り付けられているプロダクトキー」ということは、そのWindowsのライセンスは元PCにバンドルされているものなので、転売云々とは無関係に、他の環境で使うことはご法度のはずです。
    ご確認ください。

  4. >>itoさん、TMさん

    ご指摘ありがとうございます。表現修正しました。

    >>furakokoさん

    やっぱりBootCampと共通のシステムは不利なんですね。
    機会を見て入れ直そうかなぁ…

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