毎年通路の幅が広くなってくという(ぉ CEATEC 2010ですが、今年は昨年に比べて若干活気が戻ってきたように思います。とはいえ、あるトレンドができると全メーカーが一斉にその方向に走るという傾向は顕著になり、どこへ行っても3Dとタブレット型デバイスだらけです。
そんな中で、感銘を受けた展示をいくつか。
いきなり地味な画面ですが(笑)KDDIのネットいじめ防止ツールです(開発中)。「ケータイやインターネットを利用した学校のいじめ(ネットいじめ)を少しでも少なくするため、教職員の方々によるネットの見守りを支援するツール」だそうです。子供たちはついうっかり個人情報(所属学校、学年など)を公開してしまうことが多いのを逆手に取り、ブログやリアルなどの個人ウエブサイトを解析、ネット上の友人関係を抽出・可視化します。
ネットいじめ、特に女の子に多いらしいのですが、一対一で具体的に名前を出すわけでもなく、でも不特定多数に公開され、2人の書き込みを対にすると誰と誰がいがみ合ってるかが見えてしまうという事例があるそうです。それを見ていた他の女子は、次は自分がターゲットになるのを避けるため、強い方に加勢する傾向があるとのこと。それでもターゲットはローテーションされるのが実態らしいです。(うちのムスメはケータイを使うような歳にはなっていませんが、似たような状況の話はよく聞きます。)
実関係では「仲がよい」と思われていたのにネット上では「一方通行」な関係だったり、冷え切った関係だったりすると要注意で、このツールで可視化することにより先生が注意を払うべき人間関係を容易に抽出してくれるわけです。しかしKDDIの説明員によると、そういった場合でもピンポイントで修復改善を図るのではなく、クラス全体に対して啓蒙するなどの対策が望ましいのではないかとのこと。
説明員は「これは私の個人的な見解ですが」と前置きした上で、ネット上の有害サイトをブロックするのは必ずしも望ましくなく、ネット上でも嫌な思いをしながら育つのがこれからの子供にとって必要なことであり、そのために見守る手段を提供したい、という意図で開発していると述べていました。
新型DIGAです。個人的には極薄AQUOSレコーダーよりこちらを推したいです。こういうのはSONYのお家芸かと思っていましたが…裏面をこっそり見せてもらいましたが、正式型番も振ってあり、発売秒読みに見えました。サイドパネルは交換可能なように見えます。ACアダプタ駆動ではなくAC100Vインレットがあり、この大きさ。もしかするとHDDが2.5inchになっているのかも知れませんが、ODDがスロットイン式と言うこともあり、HDDは3.5inchでもギリギリ入りそうな気もします。ブルーレイDIGAのローエンドモデルと同等の性能になるのではないかと予想します。
HRP-4C未夢がまた新しい試行をしていました。今回は「お手本歌唱」から歌い方、表情を自動入力するというデモ。難しいプログラミング(いわゆる調教)なしに、よりリアリティのある歌い方や仕草を再現するためのもののようです。
やはりCEATECというのは、商談ありきの展示ばかりでなく、開拓中の技術あってこそだと思うんですよね。こういった分野の展示はもっと見てみたいと思いました。
ほか、ガラパゴスとか、ギャラクシーSとかはまた次回。
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