YAMAHAサウンドバー YAS-209 (USED)

1年ほど前にまぁ買うならこれかな…と目星を付けていたテレビ用のスピーカー、YAMAHA YAS-209を買いました。昨年暮れに瞬間最大風速的に安かったのですが、今は1年前と同レベルに。完全に買い時を逃した感じなので、色々探してソフマップの中古展示品を購入。新品の6割のお値段でした。こういうのは実際に家で使ってみないと善し悪しが分かりませんし、やっぱりこのクラスでは全然ダメだとなった場合に売却しても金銭的なダメージをあまり受けないように、最初から高価なモデルは狙いませんでした。

とはいえ、選択基準としては「HDMIパススルーがあること」が私としては必須要素。ヤマハのこれの下位モデルになるとHDMIパススルーがなく、テレビのHDMI端子を1つ占有してしまうことから、私にとってはこれが事実上のエントリーモデルです。

中古展示品なのでプチプチにくるまって送られてくるのかな?と思ったら、元箱に入ってきました。これがとても大きな箱で、32インチのテレビでも入ってるのか?というようなサイズ。

 

しかもですよ、商品は「細長いサウンドバー」+「スーパーウーファー」という構成なので、中にはこんな感じで製品が収まっていました:

 

梱包の半分くらい空気www

まぁ、じゃあ他にどういう梱包の仕方があるんだよ、と言われれば確かに方法はないのですが、これでもYAMAHA製品では小さい方だからあまり気にしないのかな…乗り物とか楽器と比較すれば、ねぇ。

 

早速開梱して設置してみます。今まで使っていたのはテレビの左右に置いてあるBOSE companion 2 series III。テレビのヘッドホン端子に接続しています。悪くはないのですが、ちょっと小型スピーカーを離して置いているので中抜け感があり、左右の広がりも普通の2chスピーカーです。もうちょっとサラウンド感を出したく、今回のYST-209導入となりました。

あまり真面目に設置場所を検討せずに購入したのですが、テレビ側のスタンドと干渉して置くのに難儀するかな?と思いきや、テレビを数センチ後ろに下げたら意外と置けました。テレビの後ろに回って作業するのが一仕事なので、とりあえずケーブルは暫定配線です。サウンドバーは接続端子部が本体内に凹んでいるので、後ろに出っ張らないのが親切です。なお内蔵されるドライバはスコーカーとして4.6cmドライバが4基、ツイーターとして2.5cmドライバが2基です。内部構造は公開されていませんが、本体寸法からすればスコーカーは上向き設置、ツイーターは正面設置ではないかと推察されます。

 

 

サブウーファ。16cmドライバが一発入っていますが、残念ながらヤマハのYSTテクノロジは用いられていません。写真右手前方向の一番広い面(側面)の中央にウーファーが取り付けられており、サランネットで覆われていますが取り外しはできないようです。この面からも結構音が出るので、塞がない方が良さそうです。

 

背面はペアリングボタンとスタンバイランプ、ワイヤレスランプです。特に電源スイッチというようなものはなく、本体と連動して自動ON/OFFします。

本体とは独自規格のワイヤレス接続で、一瞬で繋がります。Bluetoothのような接続まで数秒かかるということはありません。電源が確保できる場所であればどこにでも設置可能ですし、サブウーファーなので部屋の邪魔にならないところにでも置こうかと思ったのですが、試したところ意外とクロスオーバー周波数が高いようで、たとえば部屋のテレビと対角方向の角に置いた場合には音像がかなりぼやけてしまう(音が部屋中でぐわんぐわんしてしまう)印象を持ちました。結局はテレビの横に無理やりでも場所を作って置くのが良さそうです。

 

2chと5.1chを切り替えられるソフトで視聴してみました。

2ch再生でもサウンドバーの設定を「サラウンド」にすると、ヤマハお得意のDSP技術でそれなりにスピーカーの幅を超えて広がりますが、5.1ch再生にするとさらに部屋全体が音で満たされている感があります。とはいえこれはDSP技術による耳の錯覚なので、テレビの正面を離れると部屋中が音で満たされていないことは分かります。でもまぁ、ワイヤードのリヤスピーカーは配線が面倒だし、完全ワイヤレスのリアスピーカー付きのセットはお値段がこの10倍くらいするし、2.1chスピーカー構成でこれだけ広がって聞こえれば良いでしょう。

ところで幕張メッセでのワルキューレのライブ、発声禁止で観客は声を出していなかったはずですが、短時間ながら観客の声援が入ってるのは何なんだろう…エフェクト音源なんだろうか…。

 

再生に使っているDIGA側のメニューにも音声切替はあるのですが、結果は映像ソフトのトップメニューから音声切替をした場合と同一でした。

 

娘がよく観ているジャニーズ系のBlu-rayは5.1ch収録が皆無。ステージのお金のかかりっぷりとは裏腹に、収録にはお金を掛けていないようです。もっとも、ジャニーズの客層がそうだから、というのはあると思います。

他のソフトでも試してみましたが、やはり5.1ch収録のものは出来が良く、たとえば「頭文字D・新劇場版」ではカメラが車の外にいる場合と車の中にいる場合の音場の違いが明確になりました。

多くのサウンドモードでエコーがかかるので、普段のTV番組視聴には向きません。電源はテレビ連動ですし、音量もテレビのリモコンが使えるのですが、サラウンド切替のために付属のリモコンも不要という訳にはいきません。本当にきちんとしたスピーカーを5.1ch配置すればサウンドモードなどという概念は不要でソフトに収録されている音を出すだけでサラウンドになったりするわけですが、これはフロントスピーカーだけでサラウンド音場を無理やり作り出す製品のため、サラウンドモードのままでは素の音声の再生には向かないのです。

テレビ(Panasonic TH-47AS800)とはHDMI ARC接続(HDMI端子1)で、DIGAもサウンドバーに繋がっています。この状態ですとサウンドバーの電源を入れればサウンドバーからだけ音声が出て、サウンドバーの電源を切ればテレビ側(イヤホン端子に接続されたBOSE)から音が出る、という運用ができます。しかしHDMI端子2〜4に接続された機器からの音はテレビ側のイヤホン端子に接続されたBOSEの音が切れないのです。テレビがそういう仕様なのだろうとは思いますが、これではHDMI2〜4の機器を使うときだけBOSEの電源をON/OFFする必要が出てきてしまうため、面倒なのでBOSEは撤去する予定です。BOSEの電源をON/OFFするよりは、YAS-209のサウンドモードを変える(サラウンドをOFF/ONする)方が簡単だと考えました。

本格的には何十万円という製品があるTV用外付けスピーカーで、エントリークラスと言っていいこの製品が速攻メルカリ行きにしたくなるような音質だったらどうしようかと思いましたが、とりあえずまぁクオリティは及第点。このまま使い続けてみます。

唯一不満なのが、内蔵されたアレクサ経由でAmazon Musicなどで音楽を聴いた後に明示的に電源をオフにしてしまうと、HDMI CEC(ARC)の系統も電源オフされてしまうのか、次回テレビ起動時に連動で電源が入らなくなってしまうことです。逆に「毎回勝手に連動して電源が入る」のも使い方によっては困る場合もあるでしょうからこのような仕様になっているのでしょうが、HDMI CEC(ARC)スタンバイを生かしたまま電源を切るモードがあると良いかなと思いました。

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