宮崎駿氏のカレーラーメン。また「なぜか美味そうに見えるジブリ料理」に新たなレシピが

ここ数日は本当にいろんなことがあって…個人的にもまぁ色々あったのだけれど、世間様ではソニーから怒濤の面白製品群がリリースされたり、宮崎駿氏が引退したり、オリンピックが東京に決まったりとか(夢なんじゃないだろうか)とか、どこからブログに書いていいのか悩むところだけど…とりあえず一番印象に残ったことから書こうと思う。

それは宮崎駿氏の引退。
いや、引退会見そのものよりも、その少し前に放送された「プロフェッショナル・仕事の流儀 宮崎駿スペシャル『風立ちぬ』1000日の記録」のインパクトが凄かった。

「プロフェッショナル仕事の流儀」って大抵は些細なことを大袈裟に仕立てるのでどうも斜に構えてみてしまうのだけれど、イチローとか、宮崎駿とか、超大物が出るときは本当に凄い。ブルーレイの映像特典につくような無難なメイキング映像とは違う。

とにかく、これ放送するのか?ってうくらい、怒りモードの宮崎氏が全開。
その中で、いくつか感銘を受けた台詞をピックアップします。

「誰が『混乱する』って言ったんだ! 休んでしまった方が混乱だよそれは!」

東日本大震災を受けて、スタジオジブリ(会社)を臨時休業にしたときの怒りの台詞。おそらく「出勤できる人が出勤してきた状況」を見て発した言葉に見えたけど、「これだけ出勤できるなら、こういう状況だからこそ、働ける人は働かないとダメじゃないか」という気持ちが込められているように感じた。普通の経営者はそう思っても口に出さないところ、言っちゃう。そこにピュアさがある。

「世の中の大事なことは、たいてい面倒くさい」

そんなワーカーホリックにも見える宮崎氏だが、仕事中は「面倒くさい」が口癖。作画しながらいつも「面倒くさいなぁ…」と呟いている。でもそれは「世の中の大事なことは、たいてい面倒くさい」という前提があってのこと。面倒くさいことをやり続けられるか。前人未踏のアウトプットは、その先にある。

「庵野にも言われたし『死ぬなら絵コンテを完成させてください』」

謎の病気にかかっても、「時間の無駄だ」と一蹴して病院へ行かない宮崎氏。賛否両論あると思うが、病院に行くことによって寿命が縮む可能性も示唆される風潮がある中、そして会社(ジブリ)を背負う立場として、その判断は決して軽くはない。にしても、庵野氏とこういうことが言える関係は素直に羨ましい。エヴァンゲリオンとジブリアニメってまったく相まみえるところがないと思うし、庵野氏と宮崎氏は親子ほど年の差はあるのだけれど、アニメーションという同じ業界にあって、時代に全力で立ち向かっていく者同士のみが通わせられる心の交流があるんだなと感銘を受けた。

「どれだけ俺が時間を無駄にしたと思う?このために。ダメなら降ろす! 今すぐ辞めろ!」

絵を描くことが得意な天才でも、人に時間を無駄にさせられるのは嫌なものなのだと言うことが垣間見られる。後半は宮崎氏に限らず定番の後輩叱責台詞だが、それをあえて口にするところが、人間くさいというか、ああ、この人も神様ではない、地に足がついた普通の人間なんだと気がつかされる。

「だいたい俺は今日カレーラーメンを作って弁当食ったという無謀なことをやったんだけど。カレーラーメンを作るために、玉ねぎと塩ラーメンとバターとカレー粉を買って来なきゃいけない。買いに行ってきたんだけど。それで、ああ少し映画から離れ始めたなって。離れようとし始めたと思っている。ちゃんといろいろな儀式をやらなくちゃいけないんだ。それまでそういうこと、やる気が全然起こんなかったから。少しずつ元の自分に戻っていくんだと思っている」

料理をする気なんか全然起こらなかったというくらい仕事に没頭。やっぱりあれだけのアウトプットを出す人はそうなんだよな。それはもしかしたら、ご本人もビジネスの大きな渦に巻き込まれて不本意だったのかも知れない。そこは想像するしかないのだけれど、それだけ働いたと言うことは事実だ。

成果を出すには、才能が必要。しかし才能だけでは成果は出せない。寝食を忘れた努力が必要なのだ。

にしても、「ラピュタパン」に代表される「なぜか美味しそうに見えるジブリ料理」のエッセンスをこんなところにも垣間見れるとは。上の台詞を聞いて、なんか美味そうじゃないですか? 具は玉ねぎだけ(肉が入っているようには見えなかった)、塩ラーメン(たぶんサッポロ一番かな)にバターとカレー粉で風味付けして…ラピュタパンだって映画通りやってみたって大して美味いものではないし、このカレーラーメンもさほど美味しくなさそうな気もするけど、宮崎氏が作るプロセスを口にすると、なぜ美味そうに見えるんだ!くぅぅ!(これは後で作るしかないな。)

curry_ramen

素材買ってきたし!

「プロフェッショナル・仕事の流儀」についての話はここまで。

一方、宮崎駿氏の引退会見では「半藤一利」氏の名前が出てきて、彼に相当刺激を受けた様子が見て取れた。宮崎氏に引退会見で名前を出させるほど印象に残った人物というのも大変興味深い。

宮崎氏と半藤氏の接点はやはりNHKの番組「SWITCHインタビュー 達人達(たち)」での対談だと思うが、この対談番組、放送時には見たのだが、「どうせ風立ちぬのプロモの一環だろ?」と思って録画を残さなかった。まさかその後ここまで重みが出てくるとは思わなかった。不覚と言うほかない。

再放送やらないかな…と思っていたら、やるらしい!

9月29日(日)午後4時00分~ Eテレ

今度こそ録画を残そう。

本にもなってるのか…。

「宮崎駿氏のカレーラーメン。また「なぜか美味そうに見えるジブリ料理」に新たなレシピが」への2件のフィードバック

  1. 私もカレーラーメンにすごく掻き立てられました。玉葱の処し方とカレー粉の分量次第でいかようにも味が変わりそうですよね。ああ作りたくなってきました。

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