CP+レポートパート2は、SIGMA編です。パート1はこちら。
3/1(金)に行われたSIGMAブースでの山木社長の講演について。
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フォトキナ2018でLマウントアライアンスを突如打ち上げ、Lマウントレンズに加えFoveonセンサー搭載ボディまで出す(というよりSAマウントボディの開発をやめ、Lマウントに移行する)という決断をしたSIGMAですが、そのLマウントボディの開発状況について説明がありました。
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簡単に言えば、フルサイズFoveonカメラボディの2019年の発売予定が、2020年に遅延するとのこと。
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Foveonセンサーの特徴の説明。グラデーションの間に感度を持っていると。
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それがこのカラーチャートに現れている物で、最上段のFoveonセンサーによるカラーチャートは、緑から赤に繋がるグラデーションがとても滑らかなのが分かります。
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ここでSIGMA傘下のFoveon社のゼネラルマネージャー Shri Ramaswami 氏と、ファブであるTSIセミコンダクター社のCEO、 Bruce Gray 氏の登壇に移ります。彼らはフルサイズFoveon開発の責任者。彼らの口から、フルサイズFoveonセンサーの開発状況について説明して頂くと山木社長。
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まったく届かない小さな声で話し始めるRamaswami氏。マイクが遠いってのもありますが、リハーサルや練習をしなかったというのがよく分かります。
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Gray 氏も終始カンペのお世話になり、こちらも練習不足。さらにはプレゼンの内容も会社案内と、とても退屈なものでした。観客のテンションはだだ下がりで、観客の後ろの方の人は帰る人も出てきてしまいました。
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それを見つめる山木社長。目がマジです。顧客の最前線にいるプレッシャーって、開発の現場では分からないことが多いんですね。それで自らの独自論理に拘ったり内弁慶になられたりすると、顧客の最前線に立つ者からしたらイラッとしますよね。私も自ら開発者だったり、開発者と顧客の間に立つ立場だったりしたので分かりますが、本当に顧客の前に出ない(出ようともしない)開発者のピンボケさときたら。お前、一回顧客の前でそれを言ってみろ!と怒りたくなることもしばしばです。私は社長のこの表情から、そんな気持ちを感じました。
まぁ、対する外国人2名のプレゼンは言い訳にもなっていませんでしたけどね。
もちろんLマウントアライアンスというハードルを設けたのはシグマ自身ですし、2019年発売という目標ラインも社長が勝手に言ったことなのかも知れませんが、例年にない雰囲気のスピーチでした。
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続きます。
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